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調査/研究

2023年の食の予測:今年、あなたの食事はどのように進化するでしょうか?

2023年、あなたの買い物リストを揺るがす食のブームを専門家が予測しました。

エマ・ホーガン

過去8年間、スーパーマーケットチェーンのホールフーズ、地元の食料調達家、バイヤー、料理の専門家など50人以上で構成される協議会が、毎年、その年の栄養のトップトレンドを予測してきました。このトレンド予測は、数十年にわたる業界の専門知識、消費者の嗜好の分析、新興および既存ブランドとの綿密なワークショップをベースに構成されています。今年は、それらのインサイトと国際食品情報評議会の予測を組み合わせ、2023年に私たちの食生活がどのように変化するのか導き出したものの中から、最も興味深いものをいくつかご紹介します。

ウェルネスドリンク

近年、健康やストレス解消のために食品を選ぶ人が増えています。昨年、食生活を見直した人の33%が、ストレスを軽減する食品や飲料を選ぶようになったという調査結果も出ています。このような傾向が続く中、ウェルネスドリンク市場も盛んになることが予想されます。南米産のマテ茶や、ヒイラギの木から取れ、北米で唯一カフェインを含む植物として知られているヤポン茶が人気を集めています。このような自然の恵みを生かしたウェルネスドリンクは、お茶だけではありません。バーやレストランで、あるいは運動後の一杯として、ノンアルコールカクテルに健康増進のための機能性を持たせるケースが増えています。このようなヘルシーなカクテルが、従来のマルガリータに取って代わる日も近いのかもしれません。また、昨年食生活を変えた人の4分の1が、アルコールの摂取量を減らし始めています。

プロバイオティクス人気はピークに

2022 Consumer Insights on Gut Health and Probiotics Survey」によると、アメリカ人の4人に1人がウェルネスドリンクに含まれるプロバイオティクスを定期的に求めていることがわかりました。これは、求められる健康効果の中で、腸の健康が3番目に挙げられていることに起因しています。また、腸の健康をもたらす食品として、ヨーグルト、キムチ、ザワークラウト、ケフィアは引き続き定番ですが、チョコレート、アイスクリーム、ジュース、ソースなど、従来とは異なる食品にもプロバイオティクスやプレバイオティクスが添加されるようになると専門家は予測しています。

パルプの力で生ゴミを削減

植物性食品は、肉や乳製品の代替品にとどまらず、ますます豊富になってきています。植物由来のパスタや米飯、スナック菓子においては革新的なものがあり、その多くは他の植物由来製品の「従来廃棄していた部分」を利用して持続的に製造されています。例えば、乳製品以外の代替ミルクから出るパルプなどがその例です。Morning Consult社の調査によると、消費者の3人に1人が少なくとも週に1回は乳製品を含まない代替ミルクを使用しており、ナッツやオーツ麦のパルプが大量に廃棄されていることが分かっています。このパルプを小麦粉やベーキングミックスに利用することで、私たちは食品廃棄物を減らし、持続可能な食糧生産を支援する大きな一歩を踏み出しています。

海藻類のさらなる用途拡大

海藻は何世紀にもわたり、栄養価の高い食品として知られてきました。しかし今、そのサステナブルな養殖方法から得られる環境面での利点に対する認識が高まり、昆布や藻類を使った食品がさらに増えることが予想されます。海藻フレークはその始まりに過ぎず、栄養価が高く用途の広い海藻の特性は、麺類やチップス、さらには魚を使わない魚醬に活かされているのです。

子供の頃に食べた思い出の味

ミンテル社のグローバル消費者調査によると、米国の消費者の73%が過去を思い起こさせるものを大人になっても好ましく感じていることがわかりました。マカロニアンドチーズ、昔ながらのシリアル、レトロなスナック菓子などを思い浮かべてみてください。これらの昔ながらの人気商品は、より栄養価の高いもの、より健康的な食材、特定の食生活に合わせてバリエーションを持たせることに焦点を当て、新しく生まれ変わろうとしています。

スウィートデーツ

精製された砂糖の消費を制限する新しい方法を模索する中、デーツの人気はピークを迎え続けています(TikTokでシェアされたデーツを使ったスニッカーズ風のレシピが拍車をかけました)。キャラメルのような風味を持つデーツは、低糖質でアレルゲンフリーの甘味料として、多くの人々に支持されています。砂糖の代わりにデーツを使うのは、健康志向のベーカリーだけではありません。デーツは、多くのペースト、シロップ、ケチャップの定番材料になりつつあり、パンケーキやオーバーナイトオーツにも使われています。

気候変動に配慮したショッピングと「グローカライゼーション」

サステナビリティや気候に配慮した買い物の重要性に関する意識は、今年も引き続き高まっていくでしょう。そして、より健康的な地球をサポートするための取り組みをアピールするブランドや製品も増えていきます。パンデミックや戦争に端を発したサプライチェーンの問題は、食の原産地やサプライチェーン自体の複雑さを私たちにより強く意識させることになりました。その結果、「グローカライゼーション」という概念が生まれました。これは、大規模なグローバル生産者が、地域特有のニーズや条件に適応するための行動を起こすことです。それは、私たちの購買意思決定にも影響を与えることが予想され、それぞれの市場に合わせた製品が好まれるようになるでしょう。