あなたは筋金入りのHIIT愛好家で、ランナーであり、ウェイトリフターであり、さらにはダンサーでもあります。新たなトレーニング方法を探求し始めたきっかけは何ですか?
エリン:主に3つの理由がありました。1つ目は、この5年間、私はHIITピラティスやスウェットピラティス、バーボディクラスといったモダンなピラティスワークアウトにハマっています。どれも大好きで、次第に「もっとやりたい」と思うようになりました。2つ目に、ランニングのコーチが疲労回復のためにヨガを勧めてくれたことです。ヨガが良いのは分かっているのですが、私が求めているのはもう少しハードなものでした。そして3つ目に、私は出張が多いので、道具をほとんど使わずにできるチャレンジングな全身筋力トレーニングを欲していたのです。
もちろん、自分のことだけを考えていたわけではありません。ローインパクトの筋力強化やスカルプトトレーニングは、私を含め多くの人に役立つものであり、また多くの人がピラティスに興味を持っているというトレンドも知っていました。何よりLes Millsには、このダイナミックなブティックスタイルのワークアウトへの需要を満たすプログラムがありませんでした。もちろんそれは、これまでの話ですけどね!
LES MILLS SHAPESは、前述のトレンドからどういった影響を受けているのですか?
まずLES MILLS SHAPESを作ったのは、若い世代を中心にピラティスとバーが世界的トレンドになっていたからです。InstagramやTikTokでは、ピラティスに夢中になっているインフルエンサーをたくさん見かけます。モダンピラティスは、間違いなくフィットネスシーンを盛り上げています。
Les Millsのリサーチによると、若い会員にとって選択肢が豊富であるかはとても重要なことです。だからこそ、ピラティス、ヨガ、ストレッチの良いところをブレンドしたプログラムを作りたかったのです。どんな運動レベルの方でも楽しめるLES MILLS SHAPESですが、ホットスポットを見つけて自分を追い込むこともできるのです。
現在どのような会員がLES MILLS SHAPESを選んでいますか?
筋力トレーニングとバーベルを結びつけて考える人が多いと思います。しかし、バーベルやウェイトに対して萎縮する人がいるのも事実ですし、ウェイトを持ち上げると大きな筋肉がつくと誤解している人もいます。LES MILLS SHAPESは、バーベルを使わずに全身を鍛える感覚を得たい方に最適です。
今流行りのワークアウトを探している若い人は、きっとLES MILLS SHAPESを気に入るでしょう。また、このワークアウトには様々なオプションがあるので、誰もが自分のペースで楽しむことができます。各々が自分のホットスポットを見つけて、自身にチャレンジすることが重要です。
「これこそ私に必要なワークアウトです」「こういったエクササイズをすべき、といつも理学療法士から勧められる内容に合致したエクササイズです」といった声をよく耳にします。そして、男性参加者の多さにも驚いています。このワークアウトは、大臀筋や中臀筋、内転筋など、男性が必ずしも強くない部位をターゲットにしています。これらの部位に焦点を当てた動きになっているので、特に男性はその効果を感じられるでしょう。
LES MILLS SHAPESができるまでのテストや開発のプロセスを教えてください。
Les Millsテクニカルコンサルタントのロブ・リーと、理学療法士でマットピラティスインストラクターのマディ・ディランと一緒に、アイデア段階からプロジェクトをスタートさせました。また、ダンスとバレエのプロとして活躍し、リフォーマーピラティスとバーのインストラクターの資格も持つヘッドトレーナー兼プレゼンターのサラ・バロン、そして理学療法士であり、Les Millsの研究責任者でもあるブライス・ヘイスティングスにも協力を仰ぎました。革新的なプログラムを作りたかったのですが、同時に純粋なピラティス愛好家にも楽しんでもらえるものでなければならなかったので、彼らの持つ専門知識や信頼性は不可欠でした。
Les Millsラボ(研究所)でたくさんのテストと改良を重ねた後、ニュージーランド中のLes Millsジムで数ヶ月にわたりトライアルクラスを実施しました。圧倒的にポジティブなフィードバックが多く、参加者数も素晴らしいものでした。このトライアルでは、LES MILLS SHAPESにはZ世代を惹きつける魅力があることが確認でき、参加者の92%がこのクラスを誰かに勧めたいと回答しました。また、インストラクターの94%がプログラムの独創性と強度に触発され、これからもLES MILLS SHAPESを教え続けたいと答えました。これは、間違いなく変革をもたらすゲームチェンジャーでした。
LES MILLS SHAPESについて、インストラクターからは他にどんな反応がありましたか?
「遊び心がある!」「構成がしっかりしていて、楽しい音楽に合わせて行う知的なワークアウト」といったコメントがありました。リリースごとに構成が変わらないプログラムなので、一度クラスを理解すれば学ぶのも教えるのも簡単です。動きは時間で区切られているので、音楽ごとに特定の振り付けを覚える必要はありません。ベルが鳴ったらエクササイズを変えるだけです。プログレッシブかつ直感的なワークアウトなので、徐々にテンポを高め、強度を上げていきます。
そして何より、インストラクターにとってはライセンスの取得とスキルアップがシンプルな点も魅力です。早ければ、研修後1週間以内にクラスを教えることができます。しかも、一度に6リリース全てを購入することもできます。
LES MILLS SHAPESはピラティス、バレエ、パワーヨガを融合させていますが、その最大のメリットは何ですか?
ピラティス、バレエ、パワーヨガで最もチャレンジングな部分を取り入れ、相乗効果を生み出し、それぞれの良さを引き出すために融合させたと言ってもいいでしょう。つまり、ピラティスのユニークな動き、パルスを多用するバレエの原則、そしてスライダーやウェイトプレートといった革新的な要素を加えたパワーヨガをミックスしています。
特にパワーヨガの強度は素晴らしく、アスレチックな動きで身体を引き締め、コンディションを整え、筋力と体幹を鍛えるのに最適です。このプロジェクトを通して、私は本当の意味での限界に挑戦した結果、自身の創造性レベルを押し上げることができました。唯一無二なものを作ろうと自分自身を追い込んだ結果、今までになかったブティックワークアウトが完成したのです。
LES MILLS SHAPESのワークアウトはどのように構成されていますか?
このワークアウトは、コントロールされた小さな動きとその繰り返しによって、身体のあらゆる部位を鍛え、強化します。低負荷ですが強度は高く、5段階で言えば4の強度があります。
各クラスは呼吸と可動域に焦点を当てることから始まり、背骨をニュートラルにして徐々に身体を温めます。その後、体幹を活性化させるためのコア & バックシリーズに入り、そのまま大臀筋を活性化させるためのグルート(ヒップ)シリーズを行います。
これらが効いて身体が温まったところで、スタンディングシリーズ、アッパーボディシリーズが始まります。この低負荷の有酸素運動は、よりダイナミックで一体感があり、脚や上半身に重点を置いています。
ストレングスシリーズには2つのフォーマットがあり、手持ちのツールに合わせて選べます。
1つ目のフォーマットはスライダーを使い、リフォーマーピラティスなどで行う動きをします。脚、コアと一体化した上半身、そして大臀筋といった3つのトラックがあり、最終的に全身を鍛えることができます。
LES MILLS SHAPESは他のLes Millsプログラムとどう違うのですか?
LES MILLS CORE™やBODYBALANCE™などのワークアウトもピラティスの要素を取り入れていますが、LES MILLS SHAPESの方が強度とピラティスへのフォーカスがより強くなっています。本格的なピラティスの呼吸法と、スライダーを使ったリフォーマーピラティスの要素が取り入れられていますし、体幹だけでなく、全身でそれを感じることができます。なお、LES MILLS COREの強度は5段階評価で3ですが、LES MILLS SHAPESは4になります。
なぜLES MILLS SHAPESは効果的なのですか?
ターゲットが絞られているからです。他のエクササイズでは、特定の筋群だけ刺激できないことがあります。でもこのワークアウトでは、大臀筋の最大筋力をターゲットにし、続いて中臀筋と内腿をターゲットにしています。つまりは、ある特定の部位を疲労させてから、また別の特定の部位を疲労させます。さらに、複合エクササイズでは鍛えられない固有筋や付属筋をたくさん使います。また、このワークアウトが優れているもう1つの理由は、高レップの動きが音楽に合わせて順序立てされていることです。動きは激しいですが、楽しいと感じられることがこのクラスを飽きさせない魅力の1つでもあります。
このワークアウトを日課に加えることで、個人的にどのようなメリットがありましたか?
すごく強くなった気がします!腹筋がしっかりついたことはランナーとしてとても良いことです。体幹が強いと走りが向上するという研究結果もあります。自身をテストしてはいませんが、本当に効果を感じています。今、私の腹筋と大臀筋もかなり仕上がっています。バーベルやウェイトがなくても、外出先でできる強化トレーニングということもとても気に入っています!