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もっとも人気のワークアウトトレンドを最新のグローバルレポートが発表

20カ国11,500施設を対象にしたClubIntelの2019年グローバルトレンドレポートは、フィットネスで何が人気なのか、新たな課題に対応するためにどのようにしてスポーツクラブが進化しているのかについてまとめています。ここではグループワークアウトの未来に関する5つの特筆すべき結果について見ていきましょう。

レズミルズ

「ものごとをまだ種のうちに見抜けるのが天才だ」

ClubIntelの「世界のフィットネス業界トレンドレポート: What’s All the Rage(いま流行しているもの)」で取り上げられている、古代中国の哲学者、老子からの引用です。

この格言は、早いうちにトレンドを把握できる者は、成長や主流にのることができるという意味で採用されています。そしてこれこそがこの年次レポートが示しているものです。世界中に流行するであろう最新のフィットネストレンドを取り上げ、経営者が取るべきアクションを明らかにしています。

世界のフィットネス市場の勢力図、スポーツクラブで人気が急上昇しているグループワークアウトのトレンド、またはそれほど人気のないテクノロジーのトレンドなど、94ページにまとめられています。

今回のレポートでは、20カ国およそ11,500店のスポーツクラブ及びスタジオフィットネス専門家から得た見識をまとめています。4つのカテゴリー(イクイップメント、施設、プログラム、テクノロジー)におけるトレンドを掘り下げ、クラブ区分(ブティック、スタジオ、格安クラブ、高級クラブ、非営利団体など)や地域によってこれらトレンドがどのように異なるのかについて検証することで、マクロ分析やクラブ区分に合わせた見解を提供しています。

では、これから花開くトレンドは何でしょうか?そしてこの先もそれらは業界に根付くものになるのでしょうか?グループワークアウトで流行している5つトレンドとその調査結果について、以下にご紹介します。

1. 「クラブの細分化」

「従来の多目的型クラブは、3,000人の会員で構成されるひとつのコミュニティーではなく、100人の会員で構成される30のグループにサービスを提供している」と調査の共著者であるステファン・サレット氏が唱えている主張に沿って、本調査では、特定のグループワークアウトにスペースを多く割り当てるようになっている、「クラブ内の細分化」が進んでいることを強調しています。

その中で最も高いのがファンクショナルトレーニングで世界普及率が42%、続いてストレッチエリア(40%)、グループサイクリングスタジオ(35%)、そしてマインド&ボディーも上昇傾向にあります。これらは、特にミレニアル世代とZ世代の間で顕著に見られる、ヨガとグループサイクリングワークアウトの人気が高まっていることが反映されています。

出典/世界のフィットネス業界トレンドレポート: What’s All the Rage

また、近年マスコミの注目を集めているにも関わらず、クラブでは広まっていないニッチなワークアウトトレンドについても同様に、メディカル・エクササイズは世界のクラブのわずか9%にしか存在せず、ホットヨガスタジオ(7%)やヨガウォール(3%)もやはり稀にしかありません。

「これらは、ここ数年で多くのメディアに取り上げられてきたものなのですが、メディアの熱とは対照的に導入に踏み込むクラブはまだ少ないようです。」

2. 依然人気のHIIT – グループエクササイズを牽引

スタジオ食物連鎖のトップに君臨し続けるHIITは、クラブの56%で提供され、世界でもっとも人気のグループワークアウトとなっています。また6人以下の少人数で行うHIITトレーニングも約半数(49%)のクラブで実施されています。

一方、グループサイクリングクラスの世界普及率は50%(営利目的施設では75%)で、プレコリオのグループエクササイズ(レズミルズのクラスなど)は世界の施設の43%で実施されています。

「プログラムの世界トレンドTOP 10のうち7つがグループエクササイズ関連(HIIT、サイクリング、ブートキャンプ、プレコリオ、ヨガなど)で、残り3つはトレーニング関連(パーソナルトレーニング、フリーウェイト、ファンクショナルトレーニング)です。」と著者は述べています。

「このことから、「エクスペリエンス」を提供する上でグループエクササイズクラスがいかに影響力あるのかが分かります。また、もうひとつの重要な見解は、ブティッククラブでない限り、グループサイクリング、HIIT、ヨガはクラブに欠かせないプログラムだということです。」

出典/世界のフィットネス業界トレンドレポート: What’s All the Rage

3. 多くのプログラムが「深淵を超えて」主流へ

エヴェリット・ロジャースによる有名な著書「イノベーション普及学」の中で初めて提唱されたロジャース普及曲線を用いて、グループワークアウトの台頭を図表にし、現在業界の主流、主流になりつつある、ニッチなプログラムの3つに分類しています。

普及率50%を超えたHIITやグループサイクリングは主流の後期追随層で、ブートキャンプ型コンディショニングやプレコリオグループエクササイズ、伝統的ヨガ(アシュタンガ、ハタ、アイアンガーなど)バレエやイクイップメントを使うクラスの普及率は50%に近づいており、主流になりつつある前期追随層と言われています。

そして「深淵を超えて」16%普及率を達成しなければならないのは、マインド&ボディをベースにした格闘技(15%)エアリアルヨガ(10%)、EMSトレーニング(4%)などです。この段階では、いずれもグループワークアウトの中ではニッチと分類されています。

出典/世界のフィットネス業界トレンドレポート: What’s All the Rage

4. 「デジタル・ダーウィニズム」的には、クラブはテクノロジー面で遅れを取っている

このレポートでは「デジタル・ダーウィニズム」のクラブへの影響について考察しています(「デジタル・ダーウィニズム」とは、テクノロジーや社会が、企業が自然に適応できないほど早く進化している現代の時代精神を表す造語)。

著者は、「フィットネス事業者がテクノロジーを採用して活用するスピードが、将来の成功に重大な影響を与えるだろう」と述べており、後れを取ったクラブは消滅の危機に瀕すると警告しています。

全クラブの半数(49%)が宣伝にSNSを活用していますが、会費のオンライン決済に対応しているのは22%にとどまり、グループワークアウトを提供する上でテクノロジーを活用しているクラブはいまだにごくわずかです。

レポートによると、世界のクラブの約13%がバーチャルグループエクササイズクラスを展開していますが、このうちクラブ外でできるように配信しているクラブはわずか三分の一にすぎず、この点について著者は厳しい警告を発しています。

「Pelotonやフィットネス業界大手のレズミルズやWexerが提供しているストリーミングやダウンロード可能なフィットネスコンテンツを導入しているクラブは、わずか5%です。」

「フィットネス体験が実店舗からデジタルへと移行するにつれ、事業者は時代に取り残されないよう、より積極的にこうしたプラットフォームを検討する必要があるでしょう。」と著者は述べています。

5. もはや流行を生み出すのはアメリカだけではない

世界のフィットネストレンド発祥の地となってきたアメリカですが、もはやアメリカは業界の主要なトレンドセッターとは言えないようです。同レポートは、業界で著しいパワーシフトが起きていると指摘しており、あらゆるフィットネス市場における競争が激化したことで、競争に勝つため経営者らはよりスピーディーに進化しなければならず、グローバルな業界トレンドは今やアジアやヨーロッパ、ラテンアメリカなどからも発信されるようになっています。

著者は、「トレンドがどこからでも生まれる可能性がありますが、それが普及するか否かはそれぞれの地域の活用次第です」と言います。またそれぞれの地域の参加者層や文化(年齢、習慣、所得水準など)も考慮する必要があるでしょう。