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調査/研究

フィットネスvsダイエット:焦点を当てるべきは?

最新の研究結果報告では、ダイエットよりもフィットネスに力を入れたほうが得策だという理由をご紹介します。そして、健康的にスリムなウエストラインを手に入れるには、何を食べるべきなのでしょうか?

エマ・ホーガン

フィットネスが減量に勝る

新たに報告された説得力のある研究結果が、何百万人もの人に、人生を変えるフィットネス習慣をもたらすかもしれません。現在世界には6億5千万人という肥満成人がおり、太り過ぎや肥満が原因で毎年280万人が亡くなっています。肥満に関する健康問題に歯止めをかけるには減量に専念することが最も分かりやすく、それが唯一の方法だと思っている人が多いかもしれません。しかし、それが最善の解決策とは限りません。この新しい研究によると、より長く健康的な生活を送るには、減量法よりも、運動することの方が圧倒的に効果的だということが分かっています。数万人の男女のデータから得た数百件に及ぶ過去の研究を分析したところ、減量ではなく、フィットネス習慣を改善することで、心臓病や早死にするリスクを減らせることが分かりました。つまり、アクティブでさえあれば、体重に関わらず健康でいられるということです。

アリゾナ州立大学保健学部の研究共著者であるグレン・ガエッサー氏は、「私たちは必ずしも減量に反対しているわけではありません。ただ、生活習慣変容介入プログラムの成功を判断する上で、減量を主な基準にすべきではないと考えています。太っていても健康でいられること、そして健康と身体は、形やサイズが様々であるということを皆さんに知っていただきたいと考えています」と説明します。

専門家はこの論文で、減量戦略は有益ではあるが、健康問題を悪化させる原因ともなりうることを認めています。減量に集中しすぎるとヨーヨーダイエット(体重の増減を繰り返すこと)に陥りがちで、筋肉の減少、脂肪肝、糖尿病などにもつながります。

体重意識の高い現在、減量につながらない運動を普及させることは難しいかもしれませんが、こうした研究により、活動量を重視することで得られる効果への認識が高まることを期待します。ガエッサー氏が指摘するように、多くの人にとって、改善には劇的な変化は必要ありません。

ガエッサー氏はこう付け加えます。「運動効果は度合いに依存します。カウチポテトの状態の脱却や何かしらの中強度の運動をすることでもとても大きな結果が得られます。運動量はまた、一日の中で積み重ねることができるという点も重要です。例えば短い時間でも一日に何度か歩くこと(一回に2分から10分の短い時間でも)は、一度に長い時間歩くことと同じぐらいの健康効果があるのです。」

アボカドが危険部位から脂肪を取り除く?

りんごではないのです。一日一個のアボカドが、地球上の多くの人に、より有効な健康効果をもたらすかもしれません。太り過ぎや肥満を抱えた人を対象とした最近の研究で、一日一個アボカドを摂取した女性に、健康に特に危険である、腹部深くの内臓脂肪の減少が見られました。この研究は12週間にわたり、被験者が毎日決まった食事をした結果得られたものです。参加者の半数は新鮮なアボカドを取り入れた食事を、残りの半数はカロリーがほぼ同じでアボカドを使わない食事をしました。主任研究員のナイマン・カーン氏は「この研究の目的は減量ではなく、アボカドが体脂肪の蓄積にどう影響するのかを理解することでした。脂肪の蓄積場所は健康にとても大きな意味があるのです。」内臓脂肪は、内臓を囲むようにして腹部の奥にある脂肪で、最も望ましくない脂肪です。内臓脂肪の割合が高い人は、糖尿病やその他の健康問題を発症するリスクが高いと言われています。

全粒穀物がウエスト引き締めに効果的な理由

2021年の研究から、全粒穀物は様々な面で有益であることが分かりました。数十年にわたるデータを調べたところ、全粒穀物を一日3人前食べている中年成人は、一日半人前より少ない人に比べて、ウエストサイズ、血圧、血糖値の上昇が小さいことがわかりました。

同研究では、穀物の摂取量が少ない人のウエストサイズは4年ごとに平均1インチ(約2.54cm)増えましたが、摂取量が多い人のウエストサイズは0.5インチしか増えていないことが示されました。また、血糖値と収縮期血圧の平均的な上昇も、摂取量が少ない被験者の方が摂取量の多い被験者に比べて大きかったのです。

研究者らによると、こうした健康効果は、全粒穀物に含まれる食物繊維が満腹中枢を刺激するためと考えられます。また、マグネシウム、カリウム、抗酸化物質は血圧の低下に寄与し、特に水溶性食物繊維は食後の血糖値の上昇を抑制する効果があるということです。

一人前の全粒穀物とは、例えば全粒粉パン一枚、ロールオーツ麦のシリアル半カップ、玄米半カップなどです。研究著者のニコラ・マッケオン氏によると「平均的なアメリカ人は精製穀物を一日に約5人前摂取しており、これは推奨量を大きく上回ります。そのため、精製穀物を全粒穀物に置き換える食生活を検討することが肝心です。例えば、朝食には小麦粉で作ったベーグルの代わりに一カップ分の全粒シリアルにしたり、スナックやメインディッシュ、サイドディッシュなども全粒穀物製のものに代えてみるなど。食生活を徐々に変化させ、全粒穀物の摂取量を増やしていけば、時間と共に効果が現れるでしょう。」