EVERYBODY DANCE NOW

BODYJAMがリリース100を迎えます!これを記念して、プログラムディレクターのガンダルフ・アーチャー・ミルズに、このリリースが特別な理由や、お祝いに参加する方法について話を聞きました。

BODYJAMを愛するみなさま

BODYJAM 100を記念して、世界中のインストラクターの皆さんが行う100 BEATSのルーティンの動画を使ったマッシュアップ・ビデオを作ります。ビデオに出演したい方は、5月3日にインスタグラムで公開される動画でルーティンを覚え、2022年5月16日(月)までにsocial@lesmills.com宛に1分の動画を提出してください。

Les Millsでは、皆さんのInstagramリールで100 BEATSのルーティンをシェアしていただけるよう、100 BEATSのオーディオを今後共有させていただきます。

#100BEATSofBODYJAM #unitedwedance

サラ・ショート:こんにちはG、100回目となるリリースおめでとうございます!このプログラムの歴史について少し教えてくれますか?

ガンダルフ・アーチャー・ミルズ:BODYJAM は90年代ヒップホップ界のワークアウトと「カーディオ・ファンク」と呼んでいたLes Millsオークランドシティのクラスから生まれました。(Les Millsインターナショナル エグゼクティブ・ディレクターの)フィリップ・ミルズがこの新しいダンスクラスを始めると決めて、“BODYJAM”って名付けたんです。90年代後半の国際的なステージでスタートしました。最初のグローバルリリースは、確かBODYJAM 15だったと思います。

長年にわたってこのプログラムの振り付けをされてきましたが、クラスの指導を始めたのはいつですか?

一番最初から関わっていましたよ。元々のBODYJAMのコリオグラファーはルース・ピリヒという素晴らしい女性で、僕の学校でもダンスの授業を受け持っていました。彼女は僕が12歳の時、クラス指導練習の一環として、毎朝学校が始まる前に10分間のエアロビクスやヒップホップのルーティンを他の子どもたちに教えるリーダーとして僕を含めた4人を任命しました。

(“教えてた”はちょっと言い過ぎかな。僕たちは舞台に立って、再生ボタンを押して、好きな音楽に合わせていろんな動きを踊っていました。)

僕は14歳のときにカレッジに入学して、ルースが担当していたグループフィットネスインストラクターを養成するコースに参加したら、他の数名の参加者と一緒にだけど、BODYJAMの振り付けをやってみないかと彼女に誘われました。そのとき集まったのは5人くらいだったかな。

僕のお母さんは、僕の大好きな最新曲の入ったカセットテープを買うために、毎週5ドルお小遣いをくれました。新しいテープを持って振り付けのセッションに参加して、「これに合わせて振り付けしよう」と言って、いつもそこで何かを完成させてはその日の夜のBODYJAMのクラスでみんなに教えてたんです。ルースからは振り付けやルーティンの作り方について、すごく沢山のことを教わりました。

クラスの振り付けを始めたのはいつですか?

BODYJAM 1では振り付けに貢献してなかったと思いますが、BODYJAM 2では間違いなく振り付けに関わってます。BODYJAMがまだニュージーランド国内でしか教えられていなかった頃で、僕もビデオに出演したチームの一員でした。

クリス・リチャードソンも教えていたし、クリスティー・ライトや、ピータ・レオという素晴らしいインストラクターもいました。みんな1990年代オークランドシティーのフィットネス・レジェンドです。現在はそれぞれ別のことをやっていますが、今も強く僕の心に残っています。

何年もの間、BODYJAMの撮影は、フランクという素敵な老紳士が持つたった一台のカメラを使って、僕たち以外には誰もいない部屋で撮影してきました。インストラクターが動きを学ぶためだけのビデオでしたが、超低予算で、超最高でした。みんなこのビデオ撮影が大好きでしたよ。

2004年にルースがLes Millsを去り、会社としてはBODYJAMの新しいコリオグラファーを探すために、世界的な人材発掘を始めました。新しいプログラムディレクターを見つけるために大々的な広告キャンペーンを行いましたが、その間にも新しいリリースを作る必要があったので僕が次のリリースの振り付けを頼まれました。つまりそれが僕のオーディションとなったわけです。

僕はまだ誰も見たことがないような面白いアイディアを組み合わせたり、バックフリップをやったりして…仕事をもらうことになったんです!それ以来のリリースはすべて僕がやっています。ギヨーム・ローレンツやパリス・ゲーベルなど、他のコリオグラファーと一緒に取り組んだこともありますが、ほとんどがスタジオでヘッドホンをして、僕一人でやってきました。

クラスの撮影はXR(エクステンデッド・リアリティ)っていうとんでもなく美しい新技術を導入しました。ステージに立つプレゼンターの周りでカメラとコンピュータが会話を交わして、この驚くべき三次元の世界をリアルタイムで作り上げたんです。

BODYJAM™のリリースを組み立てるときのプロセスについて教えてください。

まずは音楽からですね。10曲選んでMacのLogicで順番に入れていきます。すごくいいソフトですよ。ブロックの最後にくる曲、つまりルーティンが終わるところの曲を何度も聞いて、その最後の2曲を聴きながら良さそうな振り付けを考えます。

それから最初の曲に戻ってやり直します。この過程でほとんどの振り付けを変更します。1曲目、2曲目、3曲目…と、振り付けが曲に合うようにしながら、多分半分以上は完全に変えますね。最終的には、最初に最後の2曲で考えていたものが完成します。

ひとつのブロックを最初から最後まで仕上げるのに、大体2、3週間かかります。BODYJAMには大きなブロックがふたつと独立したトラックがいくつもあるからもっとかかりますね。

今回のリリースのコンセプトは、これまでのBODYJAMの歴史を祝うことと、未来に目を向けるということの両方です。

未来に目を向けるという意味では、クラスの撮影はXR(エクステンデッド・リアリティ)っていうとんでもなく美しい新技術を導入しました。ステージに立つプレゼンターの周りでカメラとコンピュータが会話を交わして、この驚くべき三次元の世界をリアルタイムで作り上げたんです。とにかくリリースを見てもらえれば素晴らしさが実感できるから、僕の言っている意味も分かると思います。BODYJAMの未来を表すのにぴったりだと思いますよ。

BODYJAMでは、音楽やスタイル、クラス構成などで、僕らはすごくたくさんの実験ができるんです。インストラクターがこのリリースを受け取る時には、通常の55分間のワークアウトだけでなく、追加の45分間のBODYJAMの振り付けを合わせたトータルで100分間のワークアウトになっているので、BODYJAMはこの実験を完璧に表現するものになっています。

各ボーナスブロックは大体22分くらいですね。ひとつはヒップホップで、もうひとつはハウス。音楽は全て過去のBODYJAMの99リリースのトラックから、レコードレーベルからもう一度ライセンスを取って作っています。コリオも過去のリリースから切り取って、曲に合わせて新しい動きのブロックを作り上げました。ふたつのボーナスブロックは、さまざまな曲とさまざまな動きとダンススタイルをマッシュアップして新しいものを作り上げました。

BODYJAM 100の通常の55分間クラス用のところで僕たちがしたもうひとつのクールなことといえば「100 Beats」というコリオのブロックを作ったことですね。ほとんどのBODYJAMのルーティンが64ビートなので、これはかなりやり甲斐のある仕事でした。電卓を手にちょっとした算数をしながら、通常のBODYJAMのルーティンにセクションをひとつ追加して、さらに4カウントを追加したら、ちょうど100ビートになることがわかりました。

インストラクターの皆さんはわかっていると思いますが、音楽というものはそもそも32カウントが基本になっていて、100は32じゃ絶対割り切れないから難しかったんです。だからルーティンは4カウントで始まって、その後8カウントを12回繰り返すことでちょうど100ビートになるようにしました。

もうひとつクールなのは、このブロックのために僕が特別に「100 Beats」という曲を作ったので、100ビートのコリオがこの曲に完全にぴったりな流れでできていることです。

他のダンスワークアウトにはないBODYJAMならではの特徴とは?

他のダンスワークアウトと何が違うかっていうと、こんな感じです。僕のフィットネスウォッチにこれからダンスクラスを始めるよと言うと「いいですね、トラッキングの準備ができました」と出ます。それで僕がBODYJAMをやると、そのウォッチにはこう表示されます。「どうしたんですか?世界の歴史上、こんなに激しくダンスした人はいません!」。

たぶんそれは、普通のダンスクラスに行くと、激しい運動にはならないからだと思います。でもBODYJAMといえば、やはり運動量の大きさです。一旦振り付けを覚えたら、3回目、4回目のリリースの時には、本当に熱狂的になれるんです。

BODYJAMの別の特徴としては、得られるものが他のプログラムと違うところです。BODYPUMPのクラスでは上腕二頭筋が痛くなることで効果を感じられるし、BODYATTACKのクラスでは疲れ果ててしまうことで効果を感じられます。BODYJAMのクラスはというと、求める人には息ができないほどの有酸素運動にもなりますが、それがこのクラスの1番のポイントじゃありません。BODYJAMの特徴は、音楽を感じながら、他にはないやり方で体を動かすことです。いろんなスタイルでグループと一緒に踊ることは、メンタルヘルスやソウル、幸福感などにとって、信じられないほどのメリットがあります。

BODYJAMから得られるものはむしろヨガから得られるものと似ていて、多幸感や幸福感などに向け状態が美しく変化していく経験ができるんです。BODYJAMクラスが終わって帰る時には、世界は以前よりも光に満ちているのです。

BODYJAMといえば、やはり運動量の大きさです。一旦振り付けを覚えたら、3回目、4回目のリリースの時には、本当に熱狂的になれるんです。

BODYJAMの大好きなところは?

いまは、音楽を作るのが大好きですね。曲をデザインするのがすごくやり甲斐があります。曲の構成やサウンド、ベル、ドロップ…。こうしたものが全部僕のラップトップでできるんですよ。

一番心に残ってるBODYJAMリリースは?

BODYJAM 74をグラン・パレ(フランス)で5,000人と踊ったことは忘れられません。74は音楽、スタイル、シンプルさ、複雑さにおいて最高のリリースの一つだと思う...そして、5,000人の人々が、今まで見たことのないこの新しいリリースを夢中になって踊っていた。それが終わったとき、僕は完全に圧倒され、感動でいっぱいになりました。僕は楽屋横にあるコンクリートの階段で横たわり、20分ほど天井を見つめて、起こったことを処理するための時間が必要でした。

僕は今までフィルミングとは思えないような素晴らしい撮影をたくさん経験してきました。クリス・リチャードソンのクラスでは、1時間にわたってフリースタイルで教えているような感じでした。彼はステージの真ん中に立って、手を挙げて “もう一回!? “と叫んでいました。僕は彼がそこに立っているのを見て、彼の足の間に体を投げ出し、”もう一回!”と叫びました。彼は僕がそこにいることに気づかず、僕が彼の真下にいたため、驚いてずっこけてました。古典的で面白かったよ。