ヨネヤさんからの質問:各リリースのテーマはどうやって決めていますか?
ガンダルフ:とても簡単さ。今まで何度も伝えているんだけど、僕のインスピレーションは音楽から来るんだ。新しい音楽は世界中で常に作られているよね。僕は毎回のリリース作成時に沢山の音楽を聞いて、一度それをまとめる。クラスの構成を考え、音楽がどのように聞こえるかを想像しながらトラックに当て込み、全てが出来たらコリオグラフィーを考える作業を始めるよ。
タカハシさんからの質問:毎回素敵なリリースをありがとう!凄く時間をかけてリリースを作っているというのを聞いて感激!リスペクトです!リリースを作成する時、先に動きを決めてから音楽を決めますか?それとも音楽が先ですか?
ガンダルフ:そうだね、先ほども言ったように僕は先に音楽を構成してからコリオグラフィーを作るんだ。トラックの入れ替えなどを行ったりコンピュータープログラムなどを使ってトラックの編集をしたりするんだよ(ダブルコーラスだったり、トラックの長さやスピードを変えたり)。ダンスシークエンスについては、音楽の構成と同時進行で作業をします。トラック構成とそれぞれの音楽に取り入れたいムーブを考えながら、同時にどの曲で終えたいか、そしてその前の音楽は何かを考えます。全てを並行して物事を考えているよ。たまには好きなムーブの順番に沿ってトラックの入れ替えをしたり。。。脳みそがこんがらがるけど、とても楽しいよ!
コバヤシ ヒロコさんからの質問:コリオを決める際に、最初に作ったコリオから、参加者が難しいと感じそうなものは簡単なものに変更しているのでは?と推測しています。もしそうであれば、最新のリリースで本当は最初はこういうコリオだったというのを1つ教えてもらえますか?
ガンダルフ:クラスは出来る限りシンプルに構成しつつも、ところどころに最高なチャレンジを組み込むようにしてるんだ。ブロックのコリオグラフィーを考えるとき、動きの難易度はどのくらいかは自分で把握しているつもりだから、その動きをどのくらいの時間をかけて教えるかを考えます。でも僕の想定はたまに覆されることもあるんだ。新しく導入したいムーブをよく自分のクラスで教えたりするんだけど、難しいムーブと予想してたものが、実は簡単に覚えてくれたり、想像と違った反応が見えたり。まるで実験のようだよ。予想していた通りになったり、はたまた予想をはるかに超える化学反応が起こったり。だからこそ沢山のトライアルクラスを行うんだ。
実際の動きで修正したものは、、、(動画切り替わる)こうやって手を上に押し上げながら後ろに下がるって動きがあったんだけど。ゴールとしては、上体を反らせてお腹に力をいれながら、膝を柔らかく使ってほしかったんだ。見た目としてもとてもクールに見えたからコリオに使ってみたかった。でもクラスで何回か教えて感じたのは、実際はとても間抜けに見えて、誰一人として上手く僕のやりたいことを分かってもらえなかったし、逆に混乱を生んだ感じがした。だから全てなかったことにしたんだ(笑)
タカハシ マナミさんからの質問:BODYJAM100がもうすぐやってきます!記念すべき100を祝うための計画はありますか?そして、BODYJAMの今後の展開、展望を教えて欲しいです。
ガンダルフ:もうすぐでBODYJAM100 だね!今BODYJAM99のコリオグラフィーに取り掛かっているよ。100がすぐそこにあることを見据えて色々と考えているよ。沢山の計画(クレイジーなものも)があるけど、みんなも知ってる通り、コロナというものが今の世の中には存在するから実現が厳しいものもあるけれど。それでも出来る範囲で最大限盛り上げて楽しめるようにチームで試行錯誤しています。100%有言実行しないといけないことは、BODYJAMに対するインストラクター、メンバーの愛をしっかりと受け止め、その全ての人たちを巻き込んで包括的な瞬間を作ること。本当色んなことを考えているんだ。みんなにボーナスクラスの特典とか(昔のBODYJAMリリース曲を使ってみたり)。。Mambo No.5とかみんなどう思う?
今後の展開について。BODYJAMは今まででも沢山の進化を遂げてきました。新しい方向性も好きです。よりシンプルで分かりやすく、音楽は早いけどグッドフィールだったり。僕は音楽に身を任せることが多いし、コリオグラフィーを考えるとき、音とリリースを繋ぐんだ。だからBODYJAM 100は僕がハマった音楽に導かれるところに身を任せて作ることにするよ。きっと素敵なものになると思う。
ウジハラ トモコさんからの質問:クラスを教えるとき、何にフォーカスしていますか、そしてインストラクターのためにアドバイストップ3をください。
ガンダルフ:これはよく聞かれる質問だから簡単に答えられるよ。皆さんは新しいコリオグラフィーを教えるとき、新しいブロックを教えるとき、ニューリリースをもらった時は反復練習をまず行うよね。BODYJAMでは沢山のこと、沢山のムーブ、構成を完璧に決めないといけない。
初めて、もしくは2回目のステージに立つとき、皆さんはまず、全ての動きに対して「完璧なコーチングやキューを言わないと!」という考えは一度忘れよう。これを言わないと、何か付け足さないと、という考えを省くことで頭の中に余裕を持たせ、まず一番にシークエンスとコリオグラフィーの構成だけを考えてムーブと音楽にコネクトすることにフォーカスすると3、4回目以降のクラスではすんなり言葉が出てきたりするんだ。
BODYJAMはクラスを教えれば教えるほど自分のスタイルやコーチングが生まれたり進化したりするよね?なので初めから自分のベストなコーチングじゃないといけないということはないんだ。きっと回数を重ねるとともにそれは上達していくのだから。だから、新しいコリオを教えるときの僕からのアドバイスは、、、(口チャックの動作)一度言葉は発さずに、自分のムーブを音楽にコネクトさせることに集中してみて。
LMJトレーナーチームからの質問:ダンス経験のない参加者をスタジオに招き入れ継続させるコツ、そして、ダンス未経験者がBODYJAMのインストラクターになる際のアドバイスを教えてください。
ガンダルフ:僕は、自分のクラスを行うとき「初めての人~」と聞いたりはしないんだ。ダンスのクラスでは、そうすることでその人をナーバスにしてしまう気がするから。みんなの注目を集めるって意味で。新人とそれ以外という形で壁を作ってしまう気がするんだ。代わりに行うこととして、僕はまずクラス全体を見渡すんだ。最初の1分ですぐ初めて参加している人かどうかや、ムーブに苦戦している人が誰か分かるんだ。なので敢えて彼らに対して指をさして注目度を上げることはせず、全体を見渡す中で彼らと目を合わせた瞬間に「横に2ステップ、もっと足を大きく広げて」と伝え、また全体を見ながらレッスンを続けるんだ。その対象の人はよりうまく踊れるアドバイスをもらいながらも、全体の雰囲気を壊さずにコーチングすることが出来るのさ。
ダンス経験がない人がイントラなるためのアドバイス:これはトリッキーだね。BODYJAMはダンスクラスなので、やはりインストラクターとして動きをしっかりと正確に伝える必要があるよね。参加しているメンバーがあなたの動きを見て真似する事が出来るかどうかが大切だよ。だから経験がなければ、メンバーがあなたの動きを見て真似出来る様な動きをするために、たくさん練習しよう!そのための僕からのアドバイスは、ダンス経験をつけよう!ダンスクラスでもボディジャムクラスでもいい、たくさん参加してみよう!より多くの経験を経て自分のインストラクターとしての道に活かしてみて!
イビ サトシさんからの質問:前回のリリースでの「アイスクリームコンボ」などあなたの言葉の使い方が素晴らしすぎます。どうやってそのボキャブラリーは生まれるのですか?
ガンダルフ:面白い質問だね。アイスクリームサンドという単語は歌から来ています。歌詞でアイスクリームについてずっと歌っていて、その中でこのようなムーブ(手を並行にしてふりふり)がサンドイッチを連想させたんだ。チーズを挟んだり、野菜をスライスしたり~ってね。その二つをわせたらこの言葉が生まれたんだ。メノ、僕たちは沢山のフィルミングを共に行ってるよね。こういう言葉って本当に自然と生まれている気がするんだけどどう思う?
メノ:そうだね、チームとフィルミングにあたって話し合う中だったり、リハーサルだったり、このリリースのバイブスが何かを伝えたいと思ったときにこういう言葉が生まれると思う。例として挙げるならリリース97の最初のブロックで言うWobble like it's hotという言葉は、Snoop Dogの歌Drop it like it's hotから生まれた言葉です。最初は歌に合わせて歌ってただけだけど、ムーブとBODYJAMのユーモアをかけあわせたら自然と生まれました。BODYJAMはユーモアに溢れていて、ところどころにスパイスが散りばめられています。今回のWobble like it's hotは僕にとってとてもしっくりくる言葉になりました。
オオタ ソウシさんからの質問:参加者に感じてもらいたい「フィール」と「効果」はなんですか? クラスが終わった後に参加者に何を感じてほしいですか?
ガンダルフ:メンバーが音楽バイブスを感じながらも、まだコリオを知らない段階が一番好きなんだ。クラス全体のエナジ―を感じることが出来るはずだから。そのあとにトリッキーなコリオを見て、何度も苦戦しながら習得した時こそ、始めに感じたエナジーを更に拡張して感じることが出来る瞬間だと思うんだ。みんなで同じ動きを音楽に合わせてすることができるからね。僕は、みんながセカンドブロックで、1234って動いたあとに「ふぅ~」と息をつくところを見るのが好きなんだ。とても大きなワークアウトを終えたような感覚をみんなが感じてくれていることが快感。だって僕も同じ感覚だから!そして彼らがワークアウトやムーブを思いっきりやってくれているのを見ると、僕が教えていることが上手く着地していることが理解できる。
ライブセッション中に届いた質問①:このリリースのキューイングが大好きです!難しい部分でメンバーが達成感を感じ取れるように、行えるコツやアドバイスはありますか?
ガンダルフ:確かにこのリリースには少し複雑なステップがあるね。僕はムーブのディレクションやタイミングについてのキューを1、2個準備しているよ。例えば、「ジャンプバック」、「右、左」と繰り返し言うんだ。そういうシンプルなキューを伝えることで、難しいと思われたムーブも思っていたより難しくないと感じることが出来るはず。
ライブセッション中に届いた質問②:SHインストラクターを目指すBODYJAMインストラクターにアドバイスをください!どのようなことをして準備をすることができますか?
ガンダルフ:僕もすごい共感できる質問だよ(笑)
BODYJAMとSH’BAMは全く別物なんだ。僕も9か月前までSH’BAMを教えたことはなかったし、当初はBODYJAMのバイブスを維持したままシンプルな動きなどを伝えればいいのかな、と考えながら初めてのクラスに臨んだよ。でも実際にクラスを教え始めたら、全く雰囲気の違う空間の中で、僕は普段のGではなく、新しいGとしてのあり方を考えないといけないなと感じたんだ。「ニューガンダルフ」として僕はダンスクラスに臨まないといけないな、という感覚。SH’BAMのコリオには沢山の自由度があるし、沢山の反復運動のあとに一曲が終わり、新しい曲が始まる。だから最初はコンセプトや言葉、クラスのモチベーションの上げ方にとても苦戦したよ。BODYJAMでは「テクニックを完璧に、もっと激しく踊ろうぜ」という色が強かった分尚更ね。でもSH’BAMを始めたことで新しい自分へのチャレンジも出来たし新しい自分探しも出来た。長年やったことのないようなチャレンジだったから、挑戦してよかったと思うよ。
まずクラスに参加している人たちの目的なども違うからね、感じ取れる雰囲気もガラッと変わると思うよ。きっとみんなも新しいプログラムに挑戦することで新しい自分を見つけられると思う。