シャーロット・ミッチェル-ブレナン(米国)検視官/BODYCOMBAT™
私の仕事は、「CSI:科学捜査班」などの50分で事件を解決するTV番組とはまったく異なります。私はハマーを運転しませんし、ハイヒールも履かないですし、暗闇で検死をすることもありません。
米国では、誰かが自然死以外で亡くなると、まずその人物の住居や現場に急行します。家族に連絡し、刑事や救急隊と連携し、病歴を確認し、現場を写真に収め、家族や友人、関係者に話を聞き、遺体を警察署に移し、毒物検査のために体液を採取し、研究室にサンプルを持ち込み、故人の所有物や所持品、服薬状況を記録し、法医学者のために報告書を書き、場合によってはFBIや州警察と協力して故人の身元を確認……、やるべきことはまだまだあります。
大人になってからずっと、私は楽しいワークアウトを見つけるのに苦労してきました。元々ジムに行くのは苦手で、大学卒業後に体重がかなり増えてしまったため、地元のジムでBODYSTEP™やBODYPUMP™を試し、パーソナルトレーナーもつけて体重を落としました。しかし、それでもやる気は出ませんでした。2006年、当時の私はDVに悩まされていて、身体的なものだけでなく精神的なダメージも受けていたんです。
「心の傷を癒してくれるのは?」ということで、ある日、BODYPUMP好きだった父が私にBODYCOMBATを勧めてきたんです。初めて体験した時、私はプログラムと恋に落ちました。 以降、私はスケジュールが許す限り(時には週6日も!)BODYCOMBATのクラスに参加するようになりました。今はよき友人でもあるインストラクターの1人が、ステージでシャドー(インストラクターの横で、コーチングをしないプレゼンテーション)できるようにとBODYCOMBATのIMT(イニシャルモジュールトレーニング)を教えてくれました。最初は不安でしたが、インストラクターやメンバーの励ましからIMTを受ける勇気をもらい、2007年にライセンスを取得したんです。以来、私はインストラクターとしても活動しています。
本業のおかげで、私はあまり物事を一方的に判断することがありません。人それぞれの苦難や状況があることを知っています。悲しみという感情は複雑なものですし、自然に消えるものでもありません。最初は、スタジオのドアを開けることさえ難しいと理解しています。人生に何があろうと、私はクラスに来てくれるすべての人に最大限の感謝をしています。ワークアウトのためにクラブに足を運ぶことは、とても素晴らしいことです。
ゴック・サン・チャン(ベトナム)声優/BODYPUMP、BODYBALANCE™、BODYSTEP、LES MILLS CORE™、RPM™、BODYATTACK™
普段、私はフリーランスでボイスタレントや声優(ディズニーのアラジン、ソニック・ザ・ヘッジホッグ、ピーター・パーカー別名スパイダーマンなどのアニメキャラクター)の仕事をしています。最近では、Appleのボイスコーチに就任しました。
クラスを教えることで、肉体的にも精神的にも、人生を乗り切るエネルギーが湧いてくるんです。声優という仕事は、何時間にもわたって座ったり立ったりを繰り返すことが多い職業です。クラスのおかげで自分の姿勢を客観視できるようになり、アライメントを調整できるようにもなりました。長時間の会話でも呼吸をコントロールできるようになったので、それも本業に役立っています。
一方の声優業は、表情や身振り手振りから人の感情を察知する訓練にもなります。クラスでメンバーの気持ちを理解するのに役立ち、個々に合わせた指導ができます。また、音楽やプログラムのエッセンスに合わせて、自分の声の強さをコントロールしたり、ピッチや話す時間を調整する方法も知っています。これは、BODYBALANCEのクラスで特に効果的なんです。
ラウラ・ロレンザト(アラブ首長国連邦)主客室乗務員/BODYCOMBAT, LES MILLS CORE, BODYSTEP
私はイタリア出身で、2014年からアブダビに住んでいます。客室乗務員は子供の頃からの夢でした。近現代言語の学士号(イタリア語の他、英語、ロシア語、スペイン語が堪能です)を取得すると、すぐにイタリアを離れ、アラブ首長国連邦の航空会社で働くことになりました。
私の1日はコーヒーから始まります。朝から始まることもあれば、夜から始まることもありますが、まずコーヒーを飲んで目を覚します。制服を着て、髪を整え、化粧をして、オフィス(空港)に行き、飛行機に乗る前に他のチームメンバーと会います。日帰りもあれば、レイオーバー(渡航先に滞在)することもあります。先日はミラノと東京に行きました。今週はバンコクとモルディブへのフライトが予定されています。
インストラクターとしての経験は本業にも活きています。なぜなら、オンボードリーダーとしての責務のひとつは、クルーを鼓舞してやる気を起こさせることだからです。私は常にベストを尽くし、批判を恐れることなく、クルーから尊敬、信頼され、必要であれば指導を求められるような存在になるよう努めています。
客室乗務員であることは、インストラクターとしてクラスで指導する際にも役立っています。というのも、何があっても明るく笑顔でいて、フレンドリーで親しみやすく振る舞うことに慣れているからです。私の仕事はホスピタリティに重点を置いているので、すべての人が歓迎されている、そして大切にされていると感じてほしいと思っています。スーツケースに欠かせないものは、トレーニングウェア、スウェット、そしてLes Mills SMARTBAND™です。思いがけない場所で、ニューリリースを学んでいる私を見かけることもあるかもしれませんよ!
ケスター・リム(シンガポール)自殺防止センターコミュニティトレーナー/BODYBALANCE、LES MILLS TONE™、LES MILLS STRENGTH DEVELOPMENT™
非営利団体の自殺防止センターで、コミュニティトレーナーとして働いています。私の役割は、積極的傾聴や共感、そして人々が苦悩している時リソースに導く方法など、自殺に対処する基本的なスキルを一般の人々に教えることです。
フィットネス業界での経験は、間違いなく現在の職務にも役立っています。私は13年間フルタイムのインストラクターとして働いていましたが、新たなチャレンジを求めていた頃、自分の価値観にぴったり合う現在の仕事に出会ったんです。フィットネスは信じられないほどのインパクトを人に与えられると信じているので、今でもLes Mills アジアパシフィックTAPチームの一員としてインストラクター業を続けています。
インストラクターの経験は、個人とつながり、相手に不快感を与えることなくデリケートな話題にアプローチすることに活きています。また、本業では積極的傾聴と共感を重視しているので、グループフィットネスのクラスでも、メンバーが抱える多様な課題、動機、恐怖、願望に応えるのに役立っています。どちらの仕事も、人々のメンタルヘルスをサポートするだけでなく、自分に自信を持てるようサポートすることにつながります。願くば、私がサポートした人たちが、他に助けを必要としている人たちを応援し、波及効果で世界がよりよい場所になることです。
専門家でなくても、困っている人をサポートすることはできます。時には、ただそばにいるだけで十分なのです。
アンジャリ・ラナディブ(米国)法医学者・弁護士/BODYPUMP、BODYCOMBAT、RPM、LES MILLS STRENGTH DEVELOPMENT
私は現在、全米におけるDNA鑑定を含む刑事事件のコンサルタントをしています。アリゾナ州立大学では証言と倫理に関する講義を担当しており、さらに法医学、証拠収集、倫理などに関する数多くの教科書や記事を共著しています。私の1日は、朝と夜に授業を教えながら、途中愛犬を公園に連れて行ったり、(たいていはトレーニングウェアを着て)事件の再調査や講義の予習をしています。
私はフィットネスと本業の両方で教える立場にいます。本業のキャリア初期に鑑定結果を証言する際、早くからインストラクターをしていたことが自信につながりました。すでに人前に立つことに慣れていた私は、初めての証言で同僚の多くが経験したような不安はありませんでした。まったく異なるジャンルで教えるという行為に携わることは、フィットネスでの指導にも役立ちます。フォームやテクニック、曲や動きに関する豆知識、あるいは純粋なモチベーションなど、常にクラスの中で提供できる追加情報を考えています。
科学捜査員というとCSIに出てくるような人を想像するかと思いますが、現実は違います。私は先週、サウスダコタ州で起きた殺人事件の裁判から戻ったばかりですが、事件現場から研究室、そして法廷に至るまで、事件の扱い方について多くの議論がありました。確かに法制度は完璧とは言えませんが、被害者家族が終結を見い出し、関係者すべてに正義を見い出す手助けをしていると思うと、その一端を担えることを幸運に思います。
マリタ・マンリー(フィジー)会社共同経営代表/BODYPUMP
本業では、Talanoa Treksという小さなハイキングの社会的企業を経営しています。フィジーにいらっしゃるお客様のために、人里離れた場所を訪れる数日間のハイキングツアーをお手伝いしています。
私は英国ウェールズ出身ですが、2006年に仕事でフィジーに移住し、以来フィジーが大好きです。今は首都スバに住んでいます。自然資源管理と気候変動が私のバックグラウンドで、フィジーに来たのもそれがきっかけです。20年にわたって環境政策やその経済面に携わってきましたが、問題は改善するどころか悪化の一途をたどっています。10年前、私はTalanoa Trekを共同設立し、農業が唯一の収入源だった先住民コミュニティを支援し、観光による追加収入を得られるようにしました。2007年以降、スバから非公式にグループを受け入れてきたことで、私たちはパートナー企業のひとつとより近しい関係になりました。彼らから持続可能なビジネスベンチャーにできないかと相談を受けた時、とてもいい機会だと思いました!
私の仕事の多くは、人々のマネージメントをし、グループで何かを達成するためにチームを鼓舞することです。BODYPUMPを教えることは非常に価値があります。誰が苦戦しているか、誰が励ましを必要としているか、常に周囲に気を配ることでチームスピリットを教えてくれるからです。そうすることで、コンフォートゾーンの外に1歩踏み出すため、お互いをサポートし合うことを学べるんです。現実的な話をすると、1日中デスクワークをしている人にとって、怠けがちな筋肉を鍛えられることも重要です!
リディア・エドワーズ(英国)医師/BODYPUMP、BODYBALANCE、BODYATTACK
英国のリーズ大学で学生をしていた時、素晴らしいBODYATTACKインストラクターがいました。クラスが最高だと評判だったんですが、彼は開業医でもあったんです。いつか自分もLes Millsを教えたいと思っていましたが、そんなことはずっと先だろうと考えていました。
しかし基礎研修の2年目、私は仕事に関する多くの悩みを抱え、自分のキャリアパスについて考え直すことになりました。パンデミックの最中に医師として働くことは不安でしかなく、それが日に日に悪化していくのがわかりました。仕事を終え帰宅して、ただソファに座ってビスケットを食べながら泣きたくなった日もありました。でも、そんな状況でも私は自宅でワークアウトをしていました。運動好きではありませんでしたが、少しでも気が紛れるだろうと思っていました。仕事が終わると(夜勤の時は出勤前)、LES MILLSのライブストリーミングクラスに参加するのが日課になりました。やがて、ネガティブな思考が少しずつ弱まっていくのを感じられるようになり、さらに運動へのモチベーションを上げるためInstagramのアカウント(@thelivewelldoctor)を作りました。
とはいえ完全に不安が解消されたわけではなく、また医学の中でもどのようなキャリアパスを歩みたいのかわからなかったので、地元の医大から研修でやってきた学生を教える仕事に応募しました。教育は、ずっと携わりたいと思っていた分野でした。また、「9時から5時まで」の仕事だったので、仕事と並行してグループフィットネスのクラスを教えることもできると思いました。まだロックダウンがあったりなかったりだったので、BODYATTACKとBODYPUMPのIMT(イニシャルモジュールトレーニング)に申し込みました。
Les Millsを教えることで、仕事のストレスや心配事をコントロールできるようになり、コンフォートゾーン(快適な空間)を抜け出すこともできました!コミュニケーションやコーチングなど、教育の仕事にも役立つスキルをたくさん学びました。もちろん、身体的・精神的な健康のために運動が有益であることを患者さんに伝えています。
サラ・バーリー(米国)米陸軍メディカルプランナー/BODYPUMP、BODYATTACK、LES MILLS SPRINT™、LES MILLS GRIT™
米陸軍のメディカルプランナーとして、私は配属された部隊の作戦や訓練、情報管理などを担当しています。現在は特殊部隊に勤務し、友好国との包括的抑止戦略における医療部分について、複数の大規模プロジェクトに携わっています。
2016年にBODYPUMPを始めたのは、ワークアウトのやり方を変える必要があると気づいたからです。大学時代、私はハンマー投げ、砲丸投げ、円盤投げの選手でした。重量級ウェイトリフティング選手のような体型は軍隊では好まれず、10年以上も軍務に服していたため関節を柔らかくする必要がありました。私にとってグループフィットネスは全く新しいものでしたが、結果に対する責任やコミュニティ意識を楽しみました。
教えることで、私は物事を決めつけるようなことをしなくなりました。人はそれぞれが異なる指示や選択肢を必要としており、能力の範囲内で上達できるよう後押しするため、私たちインストラクターは誰もが理解できるように説明する必要があります。外国人と仕事をする場合、まず英語が第一の障壁となり、次に文化が障壁となります。私たちは好奇心の中に身を置き、異なる思考パターンを見つけ、評価をせずに質問することで、物事をよりよくするんです。そうでなければ、文化の違いを本質的に理解することはできません。教えることは、間違いなく役立っています。