優勝おめでとうございます。インスタグラムで拝見しましたが、背中の写真は人間じゃないのではと思うほど凄かったです。優勝した感想を教えていただけますか。
そうですね。去年が2位で、自分に足りないところがどこなのかをちゃんと分析して、それを改善する為に取り組みました。
今年はもう絶対優勝するって決めてボディメイクを進めていって、その成果が出せたので、自分的にはすごく嬉しく、頑張ってきて良かったなと思いましたね。
この大会は6月でしたが、大会に向けてどのくらいの期間準備に要したのでしょうか。
6月12日がコンテストで増量期が去年の5月半ばぐらいにから2月まで8ヶ月ほど、後半の4ヶ月を減量期という形で、要は1年ほど今回はボディメイクに取り組みました。
1年間、去年の5月に負けてから、来年勝つために何キロ体重を増やして、何キロ減量するというのは全部もう計画を立てて、その通りに進めてきたという形ですかね。去年の5月のコンテストが終わった次の日から準備を始めました。
その1年間の準備期間で、たくさんの取り組みを行ったと思うのですが、どのようなことを具体的にするのかを教えていただいていいですかはい。
食事に関しては、基本的にはタンパク質のPと脂質のF、糖質のC、その3つからエネルギーが構成されているんですけど、PとFは増量期はほぼ変えずにCの量を極力多く取りながら、その中でも波を作るようにして増量しました。
減量期に入ったら、Pの量は変えずに、Fの量を減らして、そこで固定して、また糖質に関して動かしながら減量を進める形で1年間通してP、タンパク質に関しては統一でF、脂質に関しては増量期はこれ、減量期はこれと決めてそれを継続。でC、糖質に関してはずっと動かしながらという形で、僕は増量減量を進めました。
トレーニングに関しては、増量期も減量期もほぼ同じような内容で、課題を克服できたら次の課題という形で体のバランスを見ながら。僕が意識していたのは増量期で重量を伸ばしながらしっかりと正しいフォームでケガなくトレーニングを進めて、減量に入った時にも、なるべく同じ重りを持ってトレーニングを進めました。そこで重りから逃げずに減量で体重はどんどん落ちていくんですけど、重りは逆に少し上げようとするくらいの意識で。なので、もともと10レップできていた重りが減量末期になると、本当に6レップとか5レップしかできなくなってくるんですけど、それでもその重りを持って増量期に10レップ3セットやっていたトレーニングであれば、6レップで5セットやる。セット数を増やして、そのボリュームを保つようにしていました。
あとは睡眠もなかなか忙しくて取れない時もあるんですけど、極力6時間以上は寝るように心がけていました。
なぜ、ボディコンテストへの挑戦を始めようと思ったんでしょうか。きっかけを教えてください。
2017年12月、今でも日付まで覚えてるんですけど、とあるジムでフィジークのプロの方と出会って、その方の体を見た時に凄いかっこいいなと思ったんですね。もうその方の体を見て、自分もこんな体になりたいって思ったのがきっかけですね。
元々、インストラクターを長くやっていて、細い体(締まった)が自分の中でもかっこいいみたいな感じで思ってたんですけど、筋肉がゴリゴリにある人って服も似合わなくなるし、スーツも着れなくなるし、何かあんまり格好良くないんじゃないかっていう印象を持っていたんです。けど、けど、その方を見た時、それが覆ったっていうかスーツ着てても凄い格好良くて普通にTシャツデニムみたいなスタイルでも凄く似合っていて、こんな格好良く着こなせるマッチョって凄いなというか、自分もこうなりたいって思いましたね、その時に。
トレーニングを始めたことによって、まさきさんの中で得たものや自分のプラスになったことはありますか?
トレーニングに励むようになって、やっぱり体力がついたように思いますね。トレーニングすることによって、日常生活でもあんまり疲れにくくなりましたし。
あと精神的にも鍛えられました。些細なことで動じなくなったというか、心もすごく強くなったのは感じますね。
あと、レッスンについては、僕はBODYCOMBATのインストラクターをしてるんですけど、やっぱりパンチを打った時とか、力が伝わりやすいというのもありますし、体が大きいから、その体でダイナミックに動くことによってお客様から迫力があって、格好いいと言っていただけることが増えました。
まさきさんは、Les Millsインストラクターとしても10年以上活躍されていますね。 2017年からボディコンテストへの挑戦をスタートして食事のコントロールとか減量が必要でしょうし、レッスンのような有酸素運動をしながらだと、キツイ時期も多かったりすると思うのですが、そんな中でも、LES MILLSインストラクターを今でも続けている理由を教えていただけますか。
そうですね。Les Millsをやっていてやっぱり思うことは、人とのつながりをすごく感じることができること。グループレッスンなどで1対大勢のお客様とレッスンをする。その中で、お客様の笑顔であったりとか、レッスンが終わってから「凄く楽しかった。今日も、ありがとう。」などの言葉をいただくことが自分のモチベーションにもなっていますし、自分自身がやっぱりBODYCOMBAT自体を好きっていうのがやっぱりすごく大きいかなと思います。
正直、お客様のそういうお声とか、自分がBODYCOMBATというもの自体を好きだっていう感覚がなかったら、もしかしてやめているかもしれないですけど、やっぱりその感情があるから続けられてるんじゃないかなって思います。
BODYCOMBAT、Les Millsの魅力っていうのは何だと思いますか。
やっぱり非日常ですかね。日常では感じられない大きな音の中で、大勢の人と一緒に動く。その中でたくさん汗をかいて、みんなが笑顔というか、いい顔になっていて。そういうのを目で見たりとか、お客さん自身も終わってから凄いすっきりしたっていう言葉を言っていただいたりとか、非日常でストレスを発散できる。また、楽しく有酸素運動ができるところが魅力じゃないかなと思います。
このレッスンを続けることによって、まさきさんのトレーニング、体を作るということにプラスに働いていることはありますか?
レッスンを続けていく中で、僕がボディメイクをしていく時に感じることはバスキュラリティーっていうんですけど、血管がLes Millsを長く続けていることによって、太く強くなってて内側から押し出される感覚が凄くあるんです。減量している時に、なんていうんだろう、血管が太い分、それが筋肉のところに押し出されてきてで、見栄えが凄く良くなるというか。いつも僕、そのバスキュラリティーを結構褒められるんですけど、コンテストの時に、「こんなところまで血管が走るんだ!ここまで絞れてて血管走ってるって見たことない」と結構言われるんですけど、これは多分Les Millsをやり続けたお陰で作れた成果かなと個人的には思ってます。
なるほど。言い方変えればLes Millsをやってられる方、お客様も含めて、見えないところだけど、実際はそういう血管系が発達していて、例えば栄養を運ぶだとか、代謝だとか絶対的に効果が出てるってことですね。
そう感じますね。
Les Millsとボディメイク、まさきさんにとって、それぞれがそれぞれに与えるいい影響やメリットを教えてください。
はい、ボディメイクを進めていくことで、Les Millsへのいい影響としては、やはりBODYCOMBATで迫力が増したとか、筋量が上がっていることによって、BODYPUMPのインストラクターとかであれば、単純に重量を持てるようになるとかもあると思いますね。
僕の場合だと、昔、細い時のパンチとかキックとかの映像とか残っているんですけど、やっぱり動きとしては個人的にも今の動きの方が自分は好きというか。ダイナミックに動けてるし、迫力も出てるなって自分でも感じることができます。これはトレーニングしたポジティブな要素の一つかなと思います。
Les Millsがボディメイクに与える影響としては、やはり心肺機能の向上は凄く感じていて、友達とかとトレーニングしてる時でも、粘れるんですよね。血液を体に循環させる能力が高いのか疲労してきてもう上がらへんなって思ってからの粘りが結構強い。これはLes Millsで培ったものなんじゃないかなと自分では思っています。
そんな感じで物凄く頑張られてるまさきさんなので結果も出されているんですけども。そんなまさきさんでも挫折したりとか、この1年でもうダメだとかの自信を失ったりとかすることもありましたか?
去年の5月に2位という結果で負けて来年優勝するって自分でも決めてそのためにはどうすればいいかっていうのを考えてプランニングを立てて1年間やってきたんですけど、その1年間の中で折れることは正直一度もなかったですね。気持ち的な面でも体力的な面でも決めたことは1年間通してやりきったっていう自信はありますね。
なぜ、その気持ちを1年間も維持できたのでしょうか。
やっぱり、去年にやりきったと思った体で出場して2位だったっていう。その2番っていうのが自分を強くさせてくれたようには思いますね。あと、一歩のところで届かなかったもの。目の前に見えてたものが掴み取れなかったというか。その悔しさっていうのは、この1年間の原動力になりました。
どうしても欲しい優勝だったっていうことですよね。どうしても欲しいものに対しては、やっぱり人は屈さずに進んでいくことができるということの証明ですね。
そうですね。もう優勝するっていうことしかこの1年は考えてなかったですね。食べるものも全部決めてPFC、カロリー全部決めて、計画通りに進めていったという形ですかね。
今のまさきさんを見てるとすごく幸せそうですし、物凄く健康そうに見えるんですけども、まさきさんにとって健康ってどういったことだと考えますか。
健康は心も体も満ち足りている。エネルギーで満ち足りていることじゃないかなと僕は思います。
なので、ボディメイクをして体や筋肉を強くすると、体はもちろん強くなって大きくなるんですけど、心も鍛えられる。この2つが重なって健康というものがより増すと言うか。幸福度が上がるというか。
なるほど、自分が憧れる人に出会って、なりたい自分がはっきり見えて、そのために努力して、優勝ができた。その理想のところに行くっていう、その過程で自分が変わったっていうことや、養った心の強さだったりとか、そういうのが全て健康に繋がってるっていう感じですかね。
そうですね。日常の中で自分がやりたいっていうことがあるっていうこと、ボディメイクに限らず、自分がこれを追求したいって思えているものがあるっていうのが、やっぱり健康にとっても凄く大事じゃないかなと思いますね。
素晴らしいですね。フィットネスを始める前と今の自分を比べたら、胸を張って今の方が幸福だと言えますか?
そうですね。もうそれは間違いなく言えますね。やっぱり年々幸福度も上がっていっているように感じますね。去年よりも今が幸せだし、ずっと幸せ度が増しているような感覚です。
Les Millsのインストラクターの皆さんもそれぞれ色んな夢を抱いていると思うんですけども、夢を持っている皆さんにぜひメッセージをお願いします。
はい自分が思うのは、やっぱり努力すること、目標を定めたら、それに向かって邁進すること、その努力の方向を間違わないことがすごく大事だと思います。
ただ、やればいいじゃなくて、その向かっていく過程どう向かえば成果が出やすいとか、近道になるとか、別に最短距離に行く必要はないと思うんですけど、正しい方向に努力することができれば、結果は必ず出ますので、ぜひ皆さん正しい方向に、自分の目標に向かって努力してもらえればと思います。
僕もそんな偉そうなことを言える立場ではないので、今後、自分ももっともっと成長できるように努力し続けようと思います。
その正しい方向っていうのはまさきさんどうやって見つけていますか。
僕は自分で考えて正しい方向を導き出したら、あとは周りの方に相談したりとか、トレーニングに関してはコーチと相談して僕はこう思うんですけど、コーチはどう思われますかって意見の照らし合わせをします。ここでコーチから頂いた言葉とかを参考にしながら、自分で道を作っていくっていう形で僕は進めてますね。
やっぱり周りに助けを求めたり、頼るっていうことっていうのは、とっても必要なことですよね。
そうですね。本当にその道でしっかり極めている方から話を聞いたりとか、その方に習うっていうのはすごく大事なことかなと思います。
僕もこの前、僕がインストラクター時代にお世話になっていた先輩がトレーニングを習いにきてくれたんですけど、僕が感じたのはその方って本当にすごいなって思ったんですよ。
僕の方が年も下ですし、キャリアも全然短いですし、大先輩でずっとお世話になってた方がトレーニング教えてよって言ってきてくれて。普通にお金を払ってパーソナル受けに来てくれて。
「こうやってやるんだな、なるほど、勉強になるわ、ありがとう!ためになったわ」て帰っていかれたんですけど、それってなかなかできないことだと思います。
自分が教えてた子に習うってそれってプライドも邪魔すると思いますし、できない方が多いと思うんですけど、その先輩の行動にああこんな人になりたいなってすごく思えて。
だからやっぱりプライドとかじゃなくて自分がいいと思ったものは、ちゃんとそこで聞いて歳とかキャリアとか関係なく、ちゃんと学ぶ姿勢を持ってやっていくことが生活の上でも何か目標に向かっていく上で、すごく大切なんじゃないかなと思います。
NABBA WFF JAPAN SPORT MODEL PRO OVERALL CHAMPION
田村正樹さんはBODYCOMBATインストラクターとして活躍しながら、パーソナルジムを経営しています。
Studio TRIVE所属
インスタグラムアカウント:@m_asaki_0818