直面したチャレンジ
「Q1'22リリースの最大の課題そして最大の勝利は、実際に完成させることができたことです!」とプロデューサーのロス・ピーブルズは言います。「ニュージーランドは幸運なことに、これまでのところデルタとオミクロン株の猛威を回避できてました。しかしその反面、世界で最も厳しいロックダウンも経験しました。 Q1'22のフィルミングの目前に、私達は再び厳しいロックダウンに見舞われました。撮影の数カ月前から日常生活に必要不可欠なサービス以外はすべて閉鎖される中、フィルミングが実施できるかどうかの確証はありませんでした。撮影日までに何ができるかを想定しながら、毎日のように計画を変更し続けていました。Q1'22のフィルミングは、類を見ない経験になること間違いなし!」
「オークランドへの出入りは禁止されているので、機材、撮影スタッフ、プレゼンターはすべてオークランド内で調達する必要がありました」とピーブルズ氏は続けます。「これにより参加できなくなったプレゼンター達の失望は言うまでもありません。また、コロナ感染のリスクを減らすため、プレゼンターとスタッフの人数を最小限にする必要がありました。プレゼンターがロケに来る回数をできるだけ少なく短くなるようクラススケジュールを組みました。 そのため、多くのプレゼンターは1日に2クラス、時には3クラスの撮影を行い、何日もフィルミングに参加する必要がないようにしました。撮影に関わった人全てを"フィルミングに絶対欠かせない人なのか否か "ということを考えた上で選出しました。」
プレゼンターたち
「コロナの感染拡大対策の規制に沿って、チームの人数を減らさなければなりませんでした」とクリエイティブディレクターのダイアナ・アーチャーミルズは言います。「大きなチームと参加者を動員する壮大な撮影を計画していましたが、安全かつコロナの感染拡大対策の規制に沿って撮影するためには、縮小する必要がありました。メイクは自分でやり、スタイリストが衣装に触れることも手渡すこともできないので、プレゼンターは自分達で”調整”しなければなりませんでした。ソーシャルディスタンスが常に守られていることを確認するチームがいて、マスクも撮影時以外は常時つけっぱなしです。
リハーサルは、ソーシャルディスタンスの中で行う対面式、マスクをつけて行う形、Zoomでのオンラインリハーサルなど様々な形で行われました。普段であれば、たくさんの人が集まり、グループ全員で食事をしたり、ちょっとしたお祭り気分です。
オークランドでは、これまでで一番長いロックダウンが解除されたばかりだったので、突然多くの人と接近して撮影をすることに戸惑った人もいました。プレゼンターはそんな中、うまく対応し、素晴らしい仕事をしてくれました。」
音楽
ミュージッククリエーション&ライセンスの責任者であるジョシュ・ジェームズは、次のように述べます。「Q1'22のリリースに使用するためにライセンスまたは作成された楽曲は170曲ありました。ハイライトは以下の通りです:
BODYCOMBAT™ 90 のGold Dust (Shy FX Re-Edit) は、音楽の権利者を特定するのに何度かやりとりがありました。
また、ユーロビジョン2021に登場し、あらゆるプラットフォームで膨大なストリーミング数を記録しているイタリアのロックバンドMåneskin(モーネスキン)が歌うBeggin'もBODYCOMBAT 90に収録されています。
Mount EverestのLabrinthはBODYBALANCE 95とLES MILLS TONE™ 16の両方に収録されています。このトラックはアメリカのテレビドラマ”Euphoria”で使われていたため、Sony社の最終許可が出るまで辛抱でした。」
「LMA(Les Mills Artists)の素晴らしい音楽もありました。」とアーチャーミルズ氏は付け加えます。「各プログラムに少なくとも1曲は入っていたと思います。」
そしてついに、エリン・モウのお気に入りの曲の一つであるTalamanca の BURNSがLES MILLS GRIT™ Cardioについに追加されました!
BODYATTACK™ 115: リサ・オズボーン
BODYATTACKファンのみんな、元気?
2021年末のニュージーランドのロックダウン下で制作・撮影されたこの特別なリリースを気に入ってくれたら幸いです。レギュラークラスでコリオグラフィーを試すことができなかったのは異例だったのですが、自宅の地下室から配信されるオンラインクラスに参加してくれたインストラクターたちの愛とサポートがとても印象的でした!スクリーン越しではありましたが、アイルランドやオーストラリア、オランダからニューリリースに対するBODYATTACKへの愛(#bodyattacklove)を感じることができたのは、最高な気分でした。
正直なところ、115はチャレンジングなリリースです。エネルギーと運動能力を高めることにフォーカスをおいた構成にしているので、あなたの最高のモチベーションキューを用意しておいてください。トラック4では、脚が燃えているのかと錯覚してしまうほどランジとスクワットのセットを行います。トラック5では、プッシュアップで上半身を強化し、シングルレッグ・ヒップエクステンションで大臀筋を鍛えます。トラック7は、ボクシングにインスパイアされていて、俊敏な動きやジャブで上半身を鍛えます。トラック9の曲、Equadorは名曲です。
今回のリリースのお気に入りは、トラック8のインターバルの最後のブロックにあるジャンピングジャック・ダイアモンドアームコンボです。魔法にかかったような気分になれるので、とても気に入っています。
このリリースで素敵な時間を過ごしてください。BODYATTACK LOVEをシェアしてくれてありがとう。あなたが私たちの成功の源です。私からみなさんに愛とエネルギーを。
Lisa xx
BODYBALANCE™95: ジャッキー・ミルズとダイアナ・アーチャー ミルズ
太陽が燦燦と輝くニュージーランドから、皆さんこんにちは!皆さんと実際にお会いできなくなってからの時間が長すぎます。早く日常を取り戻し、皆さんにお会いしたいです!
このリリースを作成したとき、オークランドは再びロックダウンの最中でした。不思議なことに、Zoomやビデオを通してのコリオグラフィー制作を行ったことでより内省的でバランスの取れたリリースになったと感じています。
今回のリリースの音楽は、率直に言うと久々のベストな選曲だと思います。ポップな曲も再び取り入れましたが、クラスの雰囲気を崩さない穏やかさを感じることができると思います。皆さんもそう感じていただけると嬉しいです。ご意見があればいつでもお聞かせください。このクラスは、私たちにとってエスケープ(解放)そして再構築を意味します。クラスを通してこの変わりゆく世界の中で雑念を取り除き、自分らしさを見つけていただけることを願っています。
愛をこめて
Jackie and Diana
BODYCOMBAT™ 90: ダン・コーエンとレイチェル・ニューシャム
「BODYCOMBAT 90は、まるでロックダウン中の私の生活を映し出したかのような世界観です」とレイチェル・ニューシャムは言います。「自分自身に語りかけ、どのようにロックダウンを乗り切ったかを表しています。自分の歩んできた経験をコーチングで表現しました。感じとったものが意図せず前面に出てきて、本当に自然なパフォーマンスだったんです。」
「今回の音楽は最高にイカしているとチームはいいます!」とダン・コーエンはコメントします。「どのリリースでも、動きと音楽が見事に調和し、ハイライトとなる瞬間が1つか2つはあるものです。BODYCOMBAT 90では音楽が主体となることに重点を置き、多様な楽曲が収録されているため、どのトラックにも“魔法”のような瞬間があると思います。コリオグラフィーを面白く、ダイナミックにすることで、音楽を際立てています。」
「私とレイチが一緒に初めて振り付けをした ”BODYCOMBAT 21” を彷彿とさせるのがトラック7 。しばらくプログラムで使っていなかったベース音が入っているので、みんなに気に入ってもらえると思います。カンフーの感じは、間違いなく際立っています。BODYCOMBATではしばらく見られなかった動きもあります。手の位置など、集中力が必要なので、この感覚を楽しんでもらえると思います」と、ヴィリ・フィフィータは言います。
BODYJAM™ 99: ガンダルフ・アーチャー ミルズ
FIRE, FIRE, MORE FIREのごとく、あなたの元にとてつもないBODYJAMリリース99がお届けされます。
トラック 1は刺激的なエネルギーで部屋を盛り上げるまさにBODYJAMという感じで、Track 2 Love Lineは、スタジオを笑顔でダンスできるハッピーなバイブスです。
ブロック1はハウス2021なので、ボリュームを最大に上げましょう。Burning Upのボーカル、世界的に人気を博したPepas、Turn It Upでさらにクールなコンボを繰り出し、そしてHorned Upで会場は最高潮に(皆さんに楽しんでもらうために選びました)。
そして、このブロックの最後を飾るCircle Upのサウンドは非常にフレッシュです。エネルギー、ドラム、すべてが一体となって、自由に飛び回りたくなるでしょう。両手を上げて、I LOVE IT。
Whine And Go Downで一旦クールダウンし、2ブロック目はTrophiesでスタート。ビートはさらにハードで大きくなるでしょう。
Sorrow Techについては速くて凄まじいということ以外に、何を伝えたらいいのか分からない。そして、Stage Gone Badであなたのハートを打ち抜きます。 ハイプにラップ、、、私はこの音が大好きです。
Ghostはサウンドが素晴らしいです。Damn Rightはヴォーカルとベースが最高で、私達がWAVEと呼ぶものの前にあります。
AkeraはWAVEミュージックです。きっとあなたはそのスタイルに溺れるほど楽しむことができるのでしょう。
BODYJAM 99というだけで燃えるよね。
G
BODYPUMP™ 120: グレン・オスターガード
「このリリースはとても新鮮な気持ちで撮影しました」とグレン・オスターガードは語ります。「ロックダウンのためレギュラークラスを教えていなかったので、まるで大会に臨むアスリートのような気分でした。本当に素晴らしいことです。」
BODYPUMP 120では何が期待できるでしょうか?
「私はいつも自分のトレーニングをミックスするのが好きで、最近はケトルベルのトレーニングに力を入れています」とグレンは言います。「ケトルベルは、リフティングに対する新たな熱意を与え、BODYPUMPでの様々なトレーニング方法に対するインスピレーションを与えてくれました。」
「今回のリリースで革新的なのは、日常生活の動きに安定性と強度を高めてくれる新しいワイドスタンス・デッドローです。この新しい動きは、2つの重要なメリットをもたらします」とグレンは言います。「スタンスを変えることで、体が新しい刺激に適応するようになり、確実に結果を出し続けることができるのです。また、身体のパワー源である股関節と大臀筋をより深く動かすことができるのです。」
ここ数回のリリースで、コア・トラックがより包括的でチャレンジングになっていることにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、これはグレンが最近ピラティスのコースを修了したことに起因しています。「コアトラックを取り入れることで、BODYPUMPのワークアウトの補助的役割を期待しています」と彼は言います。「コアトラックは、リフティングの補助的なワークアウトだと考えているので、身体全体の機能性を向上させるようなエクササイズを選んでいるんだ。良い姿勢、強いコアと大臀筋があれば、先のトラック(スクワット、チェスト、バック)でより良いリフティングができるのです。」
BODYSTEP™ 126: マーク・ヌースティール
「小さな家で家族がいる中リモートワークをするのは大変なことでした」とマーク・ヌースティールは振り返ります。「BODYSTEP 126のコリオグラフィーの制作は、すべて自宅の庭で行われました。だから、雨の日は大変でした!濡れたデッキにタオルを敷いて練習を始めたら、また雨に降られたこともありました。
今回のリリースで個人的に気に入っているのは、Track 4 Mortal KombatとTrack 7 Better In Colourです。僕のトラック4には大抵テーマがあるので、この新バージョンのMortal Kombatはぴったりでした。ベースとなるエクササイズを選び、音楽に合わせて格闘技のような雰囲気にスタイリングしました。テーマに合わせて、昔のアーケードゲーム”Mortal Kombat”の画像や台詞を少し使って、楽しみながらやりました。
私たちは長期間のロックダウンの中この撮影に臨みました。オンラインではなく、ライブで人々に会うのは久しぶりだったので、同居家族以外の人たちに会えたのは嬉しかったです!
私が自宅で仕事をする際に譲れないのは、仕事を始める前に仕事環境を整理整頓しておくことです。床掃除、食器洗い、ベッドメイキングなど、、、これは撮影前にもやっておかなければすまないのですが、今回は撮影前に家の中を掃除していなかったんです。その結果、ウォームアップの撮影中に、キッチンきれいにしてないな、と考えていたら振り付けを間違えてしまったんです!(笑)幸いなことに、そのミスは編集で上手くカバーされましたが・・・笑
今回のリリースも、ソーシャルディスタンスを保つルールを設けて撮影を行いました。一緒に住んでいるKB(マークの娘、ケイラ–ブレア・フィッツシモンズ–ヌー)以外の人との物理的な接触はありません。だから、私たちはリサ(オズボーン)から2メートル常に距離を取らなければならなかった。アスレチック・サーキットの中で、私たちが自分のパートを紹介するとき、それぞれが自分のステップを踏んで走っていくことに気づくでしょう。」
LES MILLS GRIT™ 39: クリエイティブチーム
「GRIT 39は“新しい”GRIT 30です」とプレゼンターのタッシュ(ナターシャ・ビンセント)は言います。「あのリリースで、みんながレップチャレンジを恐れたのを覚えていますか?GRIT 39は、次の恐怖といってもいいでしょう。」
では、なぜ39はそんなに難しいのでしょうか?「31ラウンドのタバタがあります」とタッシュは説明します。「18ラウンドのタバタから始まり、最後のトラックで9ラウンド、そしてコアトラックで4ラウンドのタバタがあります。タバタとタバタの間にはレップチャレンジなどがあります。ほんとクレイジーです!」
膝の怪我から復帰したばかりのタッシュにとって、このリリースの撮影は大きな挑戦でした「スタミナはあったのですが、有酸素運動の体力がかなり落ちていたので撮影は大変でした。カーディオ1の最後のタバタで私はすでに完全燃焼していました。喋ることもシングルレップも行うことが出来なかったので、エリンが私のトラックを引き継ぐことになりました。GRITで失敗を経験したのは初めてです。怪我をする前ならきっと出来た、と思うととても悔しかったです。精神的に受け入れるのは難しいことでしたが、これからより強く、パワフルに戻ってこられると信じています。
音楽に関しては、エリンが大好きなハウスの曲(BurnsのTalamanca)をついにリリースに入れることが出来ました。「エリンはこの曲がずっと好きで、音楽チームがついにCardioのためにライセンス取得してくれたので、とても興奮しています。本当に大きな重低音な音楽で、必要な時に気持ちを後押ししてくれます。
「カーディオ1の最後のタバタで私はすでに完全燃焼していました。喋ることもシングルレップも行うことが出来なかったので、エリンが私のトラックを引き継ぐことになりました。」-ナターシャ・ビンセント
LES MILLS SPRINT™ 26: グレン・オスターガード
LES MILLS SPRINT 26は、レズミルズインターナショナルのコンサルタントであるジンジャー・ゴッシャル博士のアイデアで長いインターバルにフォーカスを置きました。
ゴッシャル氏はこう説明します。「SPRINT 26は、スポーツ科学に基づき、運動強度を最大限に高めるための基盤です。ウォームアップでは、抵抗と回転数を上げながら、シンプルなスタンディングパワーで神経筋系を活性化させる最適な刺激を提供します。その直後に、より長いインターバルでハイパフォーマンス・ゾーンに到達するのが理想ですが、これこそまさにパワー・エンデュランスのフォーカスなのです。」
「ハイ・インテンシティレンジに入ったら、インターバルの時間を短くして、最大限のワークをするタバタを行います」と同氏は続けます。「注意すべきなのは、このトラックが終ったら終了というわけではありません。 2つのセットの間には、ポジション、レジスタンス、回転数を変化させたミックスコンディショニングがあります。 各タイプの筋繊維と運動単位を活性化させるのに、これ以上の方法はないでしょう。 どのインターバルも集中力を切らさず続けることで、それぞれを限界まで高めることができます!」
「SPRINT 26のハイライトは、80秒×3ブロックのミックスコンディショニングです」と、グレン・オスターガードは付け加えます。「スタンディングパワー、シーテッドパワー、パワースプリント、ストレングスで構成され、すべてのトレーニングを1つの激しいワークアウトで行うことができます。これを3つ続けて行うことで、運動能力を向上させることができるのです。」
RPM™ 93: グレン・オスターガード
「RPM 93のフィルミングは、私にとってハイライトでした」とグレン・オスターガードは言います。「長い間、リリースすべてを1人で撮影してなかったためです。ワークアウトの全行程を教えることができたことは、ワークアウトの感情を表現すると同時に、どの部分で肉体的にきついのかを特定することができました。」
グレンは、過去数回のRPMのリリースにおいて、45分間のワークアウトの全行程において、一定の緊張感のあるストーリーを作り出すことに重点を置いてきたと説明しました。「マスタークラス動画をご覧になれば、私がワークアウトでいかにレジスタンスの指導に重点を置いているかがお分かりいただけると思います。各パーツをどのように感じるべきかを明確にするよう努めました。ベースレジスタンスでは軽い筋圧、レーシングでは良い筋圧、クライムでは重い筋圧、そしてアタックでは強い筋圧を感じられるようにしました。」
「強さを説明するための合図も使っています 」とグレンは続けます。「クラスの始めに使うベースは、鼻から呼吸して軽いプレッシャーをかけます。クライミングでは、口呼吸になり、話すのが難しくなります。アタックでも口呼吸を行うので会話ができなくなります。」
では、グレンにとって完璧なRPMとはどのようなものでしょうか。「レジスタンスや呼吸を表現し、音楽をうまく使うことができれば、トラックのフィーリングに同調することができ、それが私にとっての魔法です」とグレンは言います。「音楽とコーチングで一定のプレッシャーに耐えられるようになれば、それこそ成功です。」
「ワークアウトの全行程を教えることができたことは、ワークアウトの感情を表現すると同時に、どの部分で肉体的にきついのかを特定することができました。」- グレン・オスターガード
フィルミング会場について
「多くの産業同様、ニュージーランドのイベントおよび映画/テレビ制作業界もコロナの流行によって大きな影響を受けています」とピーブルス氏は付け加えます。「これによりこの2年間で膨大な数のイベントがキャンセルされ、映画やテレビの制作も延期、またはキャンセルされたりしています。業界内の不確実性は、マスタークラスを含むLes Millsの継続的なプロダクションの要件に課題をもたらしました。」
「オークランドでいつも撮影していた場所のひとつであるASB ShowgroundsがQ4'21マスタークラスの撮影直前に倒産し、撮影の数週間前に撮影場所がないという問題に直面しました。他の展示会やイベントなども突然ロケ地がなくなったため、急遽代替地を探すことになりました。 最終的には、マヌカウ市のVodafone Event Centreを確保することができましたが、ここはこれまで使用したことのない会場で、デザインも雰囲気も今までとまったく異なるため、今回のマスタークラスのクリエイティブコンセプトも完全に変更する必要がありました。」
「オークランドでいつも撮影していた場所のひとつであるASB ShowgroundsがQ4'21 マスタークラスの撮影直前に倒産し、撮影の数週間前に撮影場所がないという問題に直面しました。」 -ロス・ピーブルス
マスタークラスの制作コンセプトについて
「Q1'22リリースのコンセプトは、Q4'21の撮影時のデザインをさらに進化させたものです」とピーブルズ氏は説明します。「Q4'21のコンセプトは、予定していたASB Showgroundsでの撮影ができなくなったことで急遽取り掛かった新しいものでした。 」
「Vodafone Event Centreは多目的会場で、段差のあるスタジアム形式の客席と洗練されたコンクリートの床が特徴です。 撮影に必要なスペースを確保するため、この階段状の客席を収納(折りたたみ)しましたがその結果、客席の木製部分や会場の周囲にあるコンクリートブロックの壁が露呈しました。」
「”プラス要素を強調し、マイナス要素を消すこと”が必要になったので、その両方を実現するセットをデザインすることにしました。 そこで、いつか実現したいと思っていた巨大スクリーンの設置を試みました。会場にあった大きな屋根は、8x8mの 重さ3.5トン以上あるスクリーンを支えることが出来ました。以前の会場では実現できなかったことなので、これは前の会場が倒産するという最悪の状況から生まれた新たな発見でした。
巨大スクリーンの設置後は、床のコンクリートを磨きました。LES MILS CORE™やBODYBALANCE™のような床で行うプログラムでは、汚れや傷、欠点があると非常に目立つので、これを行うことが重要です。
その他には会場の外周にある壁で目についた部分を隠すためのコンクリート製のパネルを設置し、さらには120台以上のDMX 制御を行ったLEDフロアライトを設置することで会場全体の光の背景を変化させることができるようにしました。
感染対策の観点から撮影時に観客を入れないことにしていたため、ステージも不要になりました。そのため、LEDフロアライトを多用し、フロアにステージやパフォーマンスエリアを区切りました。フロアライトのレイアウトやパターンは、各プログラムごとに変更することでそれぞれの表情を演出することもできました。
さらに、Martin社製のViper バックライトをステージの後ろに設置し、プログラムごとにさまざまな高さに調整できるようにしました。 これらのライトは、プログラムをさらに差別化し、異なる雰囲気やムードを作り出すのに役立ちました。
Vodafone Event Centreでの撮影の全体デザインは急な会場変更の中、非常に迅速にまとめられました。”必要は発明の母”と言いますが、Q4'21とQ1'22はまさにその通りでした。 しかし、その結果、出来上がった作品は非常にクリーンで現代的な見た目になりました。巨大なビデオスクリーンがデザインの主役でしたが、その他にも適応性の高い照明が追加され、プログラム毎に様々なバリエーションが生まれました。」