そうなんです！今回のBODYCOMBAT™87の撮影でどれだけトイレを我慢したことか！（笑）
今回の撮影場所は、オークランドのスタジオや一般的な撮影用スタジオではなく、大自然アウテアロアの本拠地、フィヨルドランドのテ・アナウ湖での撮影だったからなんです。
少し前にもリリースの撮影を行った南の島が、今回の舞台。前回よりもたくさんのスナック、日焼け止め、ウエアを持って臨みました！（前回のつらい経験から学びました)その週の私の気持ちと体験を次に紹介します！
1 月 25 日（月）
やるべきこと：スナックと虫よけスプレーを購入する。なぜなら、サンドフライ（スナバエといって、刺されるとてもかゆい！）がいたるところに飛んでいて景色が一切見れない！と前入りしているチームから報告を受けていたからです。そして、家の掃除をして…あぁ、なんで家を空けるのに掃除をするのか。昔、母親が同じように出かける前に掃除をしていて、私はそれをみてバカにしていたけど、同じことをしちゃってますね。（笑）
レズミルズオフィスでの最後のチームリハーサル。私は自分のトラックを鏡に向かって教え、いい感触を掴むことができました。撮影する山奥をイメージしながら、チームの準備が整ったと感じることができました。
いざ出発！！と言いたいところですが・・・その前に大嫌いな荷造り。荷造りする前にここにあるおいしいフルーツでも食べよう。荷造りを楽しんでやる人なんているのでしょうか？あぁ、もうこんな時間・・・。朝早く起きて荷造りする？いや、そんなことできると思う？なんて、バカげたことを思っているレイチです。さ、荷造りしよう！あ、ちょっとまって、メイノ―（ベン・メインの愛称）からメッセージがきているから、返してから・・・。
1月26日（火）
良いニュースは、南部が悪天候のためフライトが遅延。つまり、今日一日荷造りができる。必ず今夜までには終わらせないといけないから、優先しなきゃ。でも、地元のカフェのギリシャ風サラダがとっても美味しいから、出発前にもう一度食べに行きたいな・・・
このような状況の中、オフィスに行って、クラス全体をもう一度確認しました。音楽を聴きすぎた感はあるものの、その日フィルミング予定だったので、もう一度汗を流すことができてよかった。ヴィリ（ヴィリ・フィフィタ）は準備万端すぎて、すでに興奮のピークでした。
明日は晴れて、無事に南島へ行けますように。ダン（ダン・コーエン）は、またリハをしようと言ってくるかな？私のジョークを聞くよりはマシよね（笑）朝のフライトは何を着ていけばいいか・・・今はすごく暑いけど、飛行機の空調は強すぎて、凍え死にそうになるのよね・・・。
1月27日（水）
今日の予定：寝坊しない。飛行機に無事搭乗し、到着後テ・アナウまでの2時間の移動、車酔いしないよう気をつけよう。まっすぐ一本道だったらいいのに。馬や馬車に乗っていた時代は、乗り物酔いはしなかったんだよね？そりゃそうよ、そこまで速くなかったんだから。
そういえばアレルギーの薬を飲まなきゃ！サイドキックコンボの途中でくしゃみをしたくないからね。（笑）
[テ・アナウに到着]
良いニュースは、私が今日やるべきすべてのことを達成したことです。
悪いニュースは、身体を動かせていないから汗をかいていないこと。でも、だるすぎて自分の担当トラックはとてもじゃないけどできない。ホテルの小さなジムでダンとヴィリのトレーニングに参加することもできたけど、彼らに付き合っていたら明日、私の脚は使い物にならなくなるのがわかっているから、休息をとることに。無事にここにたどり着き、そしてこれから始まることが楽しみです。天気は良くありません。なんでここはこんなに寒くて、クイーンズタウンは暑いのか？ダウンジャケットを持っててよかった。
明日の集合時間は何時だろう。その前においしいコーヒーを見つられる時間があるといいな。そうは言っても、撮影場所にトイレはないだろうから、コーヒーは1杯だけにするのが無難でしょう。RPMの撮影を終えたキーラン（キーラン・ヒューストン）は、ヴィリたちにトイレは茂みの中で・・・と、助言したそう。どうやってそれをシラフでやれっていうの？女子に生まれて損だなと感じる瞬間です（笑）。一応、簡易トイレは用意してくれているそうですが、誰がそれを利用するのかしら？絶対に私はイヤ。仮設の水洗トイレでもなく、トイレ代わりの箱の周りにシャワーカーテンが引いてあるだけ。イヤ。絶対イヤ！
これからみなさんにお届けする「完成品」はとてもかっこよく仕上がることでしょう。私たちプレゼンターがトイレを我慢するために、水分や食事をあまり摂らないようにしていたことも知らずに！（笑）
夕食に、素敵なレストランを見つけました。銀鱈がとても美味しかった！！小さなガストロパブ(ビールや食べ物を供するバーとレストランを兼ねた飲食店)がとてもお気に入りです。また、ダン、ヴィリ、メイノ―、アントワーヌと一緒に、その日の振り返りをするのも楽しい時間でした。
メイノーが自分のためにメイン料理を2品注文したときのウエイトレスの顔ったら！(ベン・メインはBODYPUMP™を撮影するために同じ南島にいました)
1月28日（木）
やるべきこと：可能な限りのリーボックウエアを詰める（寒すぎて凍えるか、暑すぎて茹だるか。いずれにしろ、女の子は沢山の準備が必要です。そして3日間同じ服を着なければならない場合 – 画をつなげるため - 快適に過ごしたい）。トイレに行って、スナックを詰めて。日焼け止め、ヘアスプレーとヘアブラシ、化粧品。もう一度トイレ。自分の担当トラックではないときに読むための本。ノートパソコンとコリオノート。これでOK！準備ができました。そして、もう一度トイレに行きます。
自分が担当するトラックは全てを注ぎこんで！その瞬間を1000％満喫しよう。あ！虫よけスプレー！
[夜]
なんて一日！コリオノートに手をつけられていなかったからパソコン持っていってよかった・・・でもバックパックが壊れるくらい荷物を詰め込みすぎたわ。私の性格上、『コンドウ マリエ』にはなれないのに。(笑) (世界で最も影響力のある100人にも選ばれた、片付けコンサルタント)
少なくとも、虫よけスプレーの効果は立証されました。私はなんとかサンドフライに噛まれることなく逃げ切ることができましたが、メイノ―は首と足を刺されてしまい、アントワーヌはトラック1aと1bを撮影する場所ですぐに刺されていました。
自分のためのメモ：小さなハエは大きな噛み傷を残し、草は柔らかい緑の草を装ったガラスの破片です。手を着くたびに何百万回も手を切ってしまった！！
自分のためのメモ、その2：ドローン操縦する人たちは合格試験を通過しているから、頭の近くまで攻めて来ることはない。ドローンが飛んできたとしても平常心でいなきゃ。と自分に言い聞かせよう。
クールダウンの時、音声が入らなくて安心しました。私の叫び声と笑い声はBODYCOMBATのエッセンスではなかったから（笑）
ウォームアップとクールダウンを撮影。でもまだ他のトラックが残っているから、変な気分。ショートパンツとノースリーブではなく、タイツと長袖を選んだのは正解でした。男性陣はとても寒そうで、タイツを履いていた私はラッキー！
(たぶん、これからはホテルで撮影用のウエアに着替えて現場に向かった方がいいでしょう。このように仕切られたプライベートな空間は撮影場所にはなく、人前で着替えるのは危険・・・)
車ですぐのところに公衆の水洗トイレがありました！嬉しい！ふぅ…。明日もこのようにいいことがありますように。明日はみんなのために天気がよくなることを願います。寒い中でBODYCOMBATを行うのは苦手。そして明日までにウエアが乾くことを祈ろう。湿ったタイツは履きたくない・・・。
空腹を満たすか、髪を洗うか、私は毎回食べることを最優先。だから、今日は髪は洗わず、明日ヘアスプレーをちょっと多めに。男性陣は髪を洗うことについて悩むことないんだろうな。不公平だ・・・
1月29日（金）
自分のためのメモ：待機時間が結構あるので、スナックをいっぱい持っていこう。昨日はダイアナ(ダイアナ・アーチャーミルズ)から差し入れがあって助かった。ホテル出発前に撮影用のウエアに着替えて、ノートパソコンは置いて行きます。
朝早く起きて朝食とコーヒーをとり、雲が切れるのを待って・・・（天を仰ぐ）永遠に続くと思うくらいの車移動、そして車酔い。（また天を仰ぐ・・・お腹もぐるぐるしている・・・）
と色々あったけど、今日の撮影場所はすごかった！採石場の岩の上を舞台に、そばには急流。とてもスピリチュアルな感覚を覚えたのです。今日の体験は、事前準備のしようがないものでした。モチベーションとエネルギーは次のレベルに入っていたわ。顔の片側が日焼けによって乾燥したプルーンのようになってしまったけど、その経験を経て100,000％生きていることを実感！私はBODYCOMBATが大好きで、それを教えることも、今日の映像を世界中の人に見てもらえることも、誰かが喜んでくれることも、すべて価値があることだと感じます。あの岩の舞台から降りたくない、もっとやりたい！と感じ、その後も私はすべてのリハーサルクラスでリラックスしてその場所や空気とふれあい、とても穏やかな気分になりました。私はグループフィットネスを教えるのが大好き！
ダンが担当したトラック6は完璧！彼はミスなく1回で決める男。必要以上にそのトラックのための準備をしているから！アントワーヌは史上最高のティーチングをし、ヴィリはついにトラック2を披露することができました。ダイアナはBODYPUMPを岩の上で行い、それはパーティーのような雰囲気を醸し出し、私たちはみな、岩の上で踊りまくりました。
[夜]
そしてホテルに戻ってからのこと。ディナーに行くために男性陣が、10分後にロビーで待ち合わせしようと言ったけれど、私には少なくとも20分は必要！まずはトイレ！気が緩んだのか、私はトイレにイヤリングを落としてしまったのです！くそー！しかたない・・・。健康と衛生面を考えて、私はそのイヤリングをあきらめ（笑）シャワーに入りながら洗濯もしてしまうおうと決めました。女性ならわかってくれると思うけど、10分で髪の毛洗って準備してなんて、できるわけないわよね？
いつものレストランへ。今日は違うウェイトレス。でも、テーブル囲む同じ顔（少し日焼けした）と同じオーダー。私たちが到着した頃、ディナーメニューの提供は終わっていたのですが、レストランの好意で食事を出してもらったので申し訳ない気持ちでした。でも、丸一日動いた後に軽食だけでは足りるわけがなく。
面白いことに、私たちは皆スマホをいじらず、毎日おしゃべりを楽しみました。電波の届かないところだったので、チームとの時間を大切に過ごすことができ、この「家族」でのディナーは本当に楽しかった。
1月30日（土）
雲が晴れたので、アースキン湖に行くことができました。私たちは皆、また早起き。ヴィリはムエタイの動きの撮影のため、撮影チームと一緒に最初のヘリコプターに乗り、山の中へ。1時間後、私とダンもヘリに乗り、同じ山の中へ。グレン(グレン・オスターガード)は、私たちが着陸したとき、岩の上でBODYPUMPのショルダートラックを撮影していました。うまく説明できないほどの驚きの光景。雪が積もっていたのに、でも日差しが強くとても暑いという不思議な現象！
ダンと私が撮影場所に到着したとき、まだヴィリの撮影は始まってもいなかった・・・。でも、それは撮影場所でムエタイをするには安全ではないとヴィリが判断したからです。その場所ではウォーミングアップくらいのテンションでしかできないし、せっかくの準備がすべて水の泡になっていたでしょう。それに岩が小さすぎて、落下の危険性などを考えて、その場での撮影を断念。私はヴィリの判断を誇りに思います。ロケーションは最高だし、素晴らしい映像になったと思うけど、伴う危険が大きすぎます。
私とダンが同じ場所に行ったのは、トラック8をその場所で撮影できるか確認するため。ダンと私はチームティーチする予定でしたが、その撮影場所の岩の上には1人しか立つことができない、と言われてしまって。うーん、できなくはないけど、せっかくの準備が・・・ダンがじっくり下見をし、うまくやる方法をみつけてくれました！そのために動く範囲を狭める必要はあったけど、それでもその場所で実現させたかったんです。すると私の撮影中に、ケアと呼ばれる非常に珍しい山鳥が画面を横切り、私の後ろの岩に止まったんです。あれはすごかった！
その撮影が終わるとロス(ロス・ピーブル プロデューサー)が、この上にある岩やこの山の尾根まで登り、そこでドローンを使ったプロモーション用コンテンツの撮影することは可能か？と聞いてきたので、私はYES！とすぐに答えました。 YOLO(You only live once-人生一度きりの略語)だからね。
上りは大丈夫だったけど、下りは地獄のように恐かった。今は笑って話せるけど、当時は全く笑えない状況。岩の間を這うように進み、草むらにたどり着いたとき、私は足場を失い、お尻を滑らせて目の前にいたメディック/登山家に向かってまっすぐ落下。私がボウリングの球で、彼はピンのようで。彼は滑った勢いで一回転し、そのまま私の上に。その時はなぜか笑いが止まらず。恐怖を隠すように、そして私が登山家を引き連れて死を迎えてしまうと思ったからでしょう！(笑)
とにかく、湖や山のヘリで撮影されたトラックは壮大なものになるでしょう。楽しみにしていてください！今回のチームで経験した苦難は、すべて報われます。私たちは今ニュージーランドでどれほど幸運であるかを知っています。大自然を世界とシェアし、それをスタジオに持ち込むことができることは名誉であり特権です。すべてができるまで待ちきれない！
「待ちきれない」「大自然」といえば、遂に私はあれを我慢することが出来なくなったのです・・・トイレを見つけることができず、とうとう自然の中で・・・
正直に言うと、それはとても開放的でした（笑）かなり脚力と計画性、そして土地の勾配と風向き、そして人に気付かれないようにすることが大事と学びました・・・。そんなことどうでもいいか（笑）
こんな感じで
「”トイレはどこ？！” BODYCOMBAT 87のフィルミングを終えたプログラムディレクターの日記」
という短編小説を終えます。（笑）
