「レイチはエクササイズのモチベーションをどうやって見出しているのですか?」
とても簡単ですよ。表通りの角にある「モチベーションショップ」で売っています。サステナブルなものなので、使用期限が切れたらそのまま捨てられるし、そのあとは誰がフラフープか、何か別の楽しいものに変えて再利用してくれます。(笑)
…なんて、ある意味正しいと思いますが、正直LES MILLS TALKの記事を書こうとここに座るまで、モチベーションをリサイクルできる消費財に例えたことは一度もなかったですね。
それかオンラインでオーダーしますか?配達まで3日から5日くらいかかるかな?
「モチベーションをどう見出してどう維持するのか?」という永遠の課題。私がもっともよく聞かれる質問のトップ3に入っていますので、このテーマについて私の考えをお話ししたいと思います。
この20年間ずっとヘルス&フィットネスの業界に身を置いてきた私ですから、モチベーションが湧き出る「泉」を発見しており、どのように維持しているのかを知っていると思われるのも無理はないでしょう。確かに部分的には正しいかもしれません。というのも、私にとって、種類豊富なグループフィットネスワークアウトを提供するLes Millsオークランドシティが、モチベーションの「泉」そして維持する方法の一つだからです。
現実的に言うと、それは私の仕事です。モチベーションを与えたいという情熱を、目的にし、仕事にしたのです。「毎朝起きて活動するのは、色々支払いを済ませるために、お金稼ぎのためにやっているわけではありません。」
また、私はこういう見た目でなければいけないと思っているわけではないので、外見を維持するためにエクササイズをしているのでもありません。これまでの20年間、身体の形もサイズも変化してきましたが、どの時代も「まずい」と思ったことは一度もありません。なので、美意識がモチベーションというわけでもありません。
私にとって一番のモチベーションは単純に、クラス参加者に集中できる55分間で得られる気持ち良さです。参加者の目を見つめ、ボディランゲージを読み取り、彼らとの冗談を楽しみながら、強度を上げたり、後戻りできないところまで笑いのレベルを上げたり!(笑)これまでの20年の間、一貫して私のエクササイズの核となってきたのは、このコミュニティーと責任感なのです。
私はクラスの参加者に会うのを楽しみにしています。みんなの立ち位置も分かっています。音楽がかかる瞬間、または新しいコンビネーションが始まった時の参加者の愕然として信じられない、あるいは驚いて嬉しそうにしている表情などを見るのがとても楽しみなのです。特に最高なのは…刺さるような鋭い目でアイコンタクトしてくるとき(笑)限界に挑んでくれたことを実感し、しっかりクラス教えられたなって思います!
ここでいう責任感とは、私がクラスに出て、参加者にその時間を捧げることです。身体の動きはもちろん、クラスの参加者をピークに誘うための私の声も同じくらい大事です!自らをピークに持っていくのはとても難しく、だからこそ、(私も他のインストラクターのクラスに参加するときはそうしていますが)みんなその部分をすべてインストラクターに任せて楽しめるのです。
長年の経験上、自分らしさを表現できないままクラスを教えたこともあります。目に涙を浮かべ、震える声でマイクをつけて、どうすればやり遂げられるかと考えながらステージに立ったこともあります。しかし毎回、始まる前よりも気分良くクラスを終えることができたのです。モチベーションの話となんの関係があるのか?それは、より困っている人のために役立ちたいという気持ちです。それこそが息が詰まるような思い、声の震え、浮かんでくる涙を払拭させてくれ、ステージに私を立たせたのです。みんなが私を頼りにしていることが分かっていたから頑張れたし、だからこれから先もステージに立つのです。
考えてみてください。気分が落ち込んでいる友人が、一緒に出かける予定をキャンセルしようとしていたとします。あなたは電話をし、予定通りに出かけられるようになんとかして友人を説得するでしょう。なんでそこまでするのか?それは、友人と一緒にいることで、過ごす時間の質が必ず良くなることを分かっているからです。
ワークアウトのモチベーションについても同じことが言えるでしょう。誰かが私たちを頼りにしているなら、俄然頑張る気になれるのです。もし友達が、あなたがいることでより楽しい時間が過ごせることを分かっているなら、あなたのために参加をする可能性は高まるでしょう。それは、あなたのことを思ってのことです。
そういうことねレイチ、ではそのモチベーションを維持する方法は?
それこそが問題です。ワークアウトするモチベーションを常に維持できると思っているなら、靴紐を結ぶ前につまずくことになるでしょう。事務取引ではなく、人と人との関係性について話しているのです。人には感情があります。人はお腹が空くと怒りっぽくなります。1日過ごす上で、家のことをしなければならないため自由な時間が奪われ、気分が落ちることもあります。友人やパートナー、子ども、同僚との関わりや、さらにはワークアウトの計画にも影響してしまうのです!
厳密に言えば、エクササイズとの付き合い方において、常にモチベーションを保つことはできませんが、計画を立てそれを実施しできたということだけでも大事なステップだと思います。
エクササイズをするとき、誰かにそのことを伝えるようにしましょう。エクササイズする約束を守れたときのご褒美を用意するのも良いでしょう。これを試した友人によると、効果があるそうです。ある一定のワークアウトを終えた時に、アクセサリーや洋服、あるいはエステなどに行くご褒美を準備しておくことで、辛い時も頑張る気持ちになれるのです。
なので、「モチベーションを維持する」ことよりも「モチベーションを管理する」ことに焦点を当てたらどうでしょう?
今夢中になっているエクササイズを一時中断して、質の高い睡眠や身体の休養、栄養、頭の中の整理、あるいは単に脚や身体の疲れを取ることも必要であると学びました。そうすることで、回復した身体や心がワークアウトに対処できるようになり、結果としてワークアウトの質が上がり、楽しめるようになります。そして、達成感に溢れるので、結果としてモチベーションが上がります。以前はワークアウトを完璧にこなせないことは、弱さの表れだと思い、ずっと継続して強引にやり抜いていました。すると次第に楽しい気持ちは失われ、モチベーションは下がっていってしまっていたのです。
モチベーションが下がる日もあるんだということを受け入れれば、どん底まで落ち込むことは避けられるのです。
エクササイズできることは特権であり、ただその特権を「利用」してはならない。エクササイズを怠けたり、当然だと思ったり、やるべきことのリストから外したりすることはもちろんできません。そして、怪我をしたり燃え尽きたりすることになるので、すべてだと思って執着しすぎてもいけません。
私の人生の各ステージにおいて、エクササイズが人生の質を高めてくれるものとして大切にしていきます。
これが私のエクササイズするモチベーションです。
レイチ