THE ONEでの優勝
THE ONE を終えて、自分の価値観や表現者として生きる目的を再認識できたこと、それらに対して自信を持てたことが大きいと感じています。THE ONEへのチャレンジに際し、応援してくれた家族をはじめ、お客様やサポートしてくださった皆様には感謝してもしきれません。皆様のおかげで今の私があること、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
優勝賞品はニュージーランド旅行
出発前、Les Mills JapanのオフィスチームとZOOMミーティングや連絡を重ねているうちに、改めてTHE ONEで優勝できたことへの実感が増していき、ニュージーランド旅行へのワクワク度も増していきました。尊敬しているニュージーランドのトレーナー数名にInstagramでDMを送り、ニュージーランドへ行くこと、もう少しで会えることの喜びと感謝を伝えました。数年前までLes Mills Japanを率いていたバスからは、とても嬉しい返信をもらいました。
Les Millsのホームでフィルミングに参加
着いた初日にBODYATTACKのフィルミングクラスを受け、次の日にはBODYCOMBATのフィルミングを間近で見学させていただきました。最初の2日間ですでに多くのことを学んだのですが、そのうちのひとつをお話しすると、「同じゴールへ向かって、チームメンバー同士がサポートし合うことの素晴らしさ」があります。
BODYATTACKでは、「最高のものを作りたい」という想いが強いため何度となく撮り直しをしていました。トラックが終わった時、膝に手をつき、肩を大きく揺らし、苦しそうに呼吸をしている姿の美しさに感動しました。
BODYCOMBATでは、各国から100名近くのプレゼンターたちが集まっていたのですが、ただ目立とうとしているような人は1人もいなくて、皆がお互いのルーツや個性を讃え合う姿を目の当たりにし、とても感動しました。
シャドーで参加していたAzumaiさん、Ken、Chieさん、Kenta、Toyaの5人の素晴らしさはもちろん、KenshinとMaiが輝いている姿は元チームメイトとして誇らしかったです。これからも、たくさんの人たちが共に作り上げているプログラムに対し、最大限の敬意を払う必要があると強く感じました。
「皆がお互いのルーツや個性を讃え合う姿を目の当たりにし、とても感動しました」
憧れのダン
今回の旅はフィルミング期間中ということもあり、会いたかった方たち全員とゆっくりお話しすることはできなかったのですが、特にお会いしたかったダン・コーエンと話ができたことは、まさに悲願達成という感じでした。自然と涙が溢れてきて、止まらなくなりました。
ダンには、私のコーチングや表現に多大な影響を与えてくださったことのお礼をお伝えしたのですが、返ってきた素敵な言葉の数々は私だけの大切なものとしたいと思います。
CEOのフィリップは、初めて会う私の息子を抱きしめてくれただけでなく、生まれたばかりのお孫さんの写真を嬉しそうに見せてくれました。こんなに愛情深い人が率いるLes Millsは本当に素晴らしいと改めて気づかされました。
プライベートな時間
旅の目的は勉強でしたのでプライベートな時間はあまりなかったのですが、街はとても心地よかったです。ただ、コロナ以降のニュージーランドは意欲的に働く人たちが減ってしまったようで、夜は少し怖い表情も見せていました。
海外へ行くといつも思うのですが、街行く人たちの「好きなものを着て好きに時間を過ごしている感じ」がとても印象的です。日本では、よく「今はこれがトレンドだから、そうでないものはナンセンス」なんてことも少なくないですが、海外だと「センスはトレンドから生まれるものではない」と改めて感じさせられます。心のおもむくままに自分の表現したいことを表現しているからこそ、センスは生まれるのだと思います。
英語でのコーチング
最終日の前日、友人でもあり尊敬するトレーナーでもあるナターシャ・ビンセントから「自分が担当するクラスに参加しないか?」と声をかけられ、もちろん快く参加することを伝えました。以前ナターシャが日本にきた時、私のクラスに参加してくれたことがありました。それがとても嬉しく、今回のニュージーランドでもたくさんお話ができました。その縁からクラスに参加できることになり、しかもナターシャからの提案は「リードも取ってみる?」という衝撃的なものでした!
一瞬、英語が話せないことを理由に躊躇したのですが、この場で英語力はさほど重要ではないと自分に言い聞かせ、次の瞬間には「もちろんやるよ!」と返信していました。クラスが始まればすべてが素晴らしい経験で、ナターシャや他のトレーナーたちと一緒にクラスをできて感無量でした。コーチングも英語でチャレンジし、それに合わせて世界各国のお客様が笑顔で動いてくれている姿を見られたことは、何とも言えない達成感で過去最高の経験でした。
今回の旅は本当に学びと感謝が多く、かけがえのない経験となりました。これからも自分の信じた道を進み、後進の育成にも携わっていき、後輩や同志のサポート、多くの人のきっかけになれるようなインストラクターでいたいと思います。また、いい意味で壁になれたらなとも思います。
素晴らしい経験を本当にありがとうございました!
adidas
他にも優勝賞品として、日本ではadidas Japanのオフィスツアーへ行き、adidasというブランドの価値観や想いに触れることができました。また、Les Millsを通して発信していきたいフィットネスカルチャーについても知ることができました。私も微力ながら、お役に立てればと思いました。
描いているインストラクター像
インストラクターという仕事は、名前が売れたらゴールなのでしょうか? 優れた能力で多くの人の注目を集めることだけが後進の育成につながるとは思っていません。スポットライトを浴びたあと、もしくはスポットライトを浴びることができなかったとしても、どうのようにインストラクター人生を歩んでいくべきかを常に考えています。
今はインストラクターという仕事に誇りを持ちつつ、インストラクターである前に人としてどうあるべきか、どう働くべきか、また、どう生きるべきかを学べる仕組みを作っています。
今年、THE ONEへの挑戦を考えている人へ
もしチャレンジしない理由が明確でないのなら、迷わずチャレンジしてください。THE ONEへの応募に当たり、私の場合、怖さのようなものを感じることはありませんでした。仮にファイナリストになれなくても、私は私だと胸を張って言えますし、サポートしてくれる家族もそう言ってくれたからです。
一般的なコンテストでは、コンテストの主旨によって勝敗が決まります。けれど、敗退したからといってあなたが歩んできた道を否定するわけではありません。あなたがどんな人で、何を大切にしているのか、何を伝えたいのか、あなたのレガシーを見ているのです。あなたの足跡に共感できた時、審査員の心が動かされるのです。審査員の方々も同じようにそれぞれのレガシーを持っているからです。
動画でもライブでも、ただただまっすぐに胸を張って伝えたいことを表現すればいい。THE ONEは、「これが私なんだ!」と感情豊かに声高らかに表現する場所です。THE ONEをきっかけに、今の私はどんな人間で、何を大切にし、誰を大切にしているか、そして何を伝えたいかを改めて考えました。正直なところ、THE ONEのための練習はまったくしませんでした。スキルは日々磨いているからです。THE ONEのために何かを準備する必要はありません。今の自分を見つめれば、あなたにしか感じられない音の感情が聴こえてくるでしょうし、あなたにしかできないパフォーマンスやコーチングが見えてくるはずです。
私は、身体の奥底から湧き上がってくるものを表現し、結果として優勝しました。優れていたからではありません。胸を張って「今の私」を伝え、そのエネルギーで会場を包むことができたからだと思っています。
あなたが大切にしている、心の奥底から湧き上がってくるものを、ぜひTHE ONEで表現してみてください! あなたが本当はどうありたいのか、それを知ることができる素晴らしい機会になるはずです。皆さんのチャレンジを心から応援しています!
Yutaインストラクター(河上侑太)@ imdarkface_yuta
・島根県出身
・インストラクター歴20年
・元BODYATTACK、LES MILLS GRITトレーナー
・BODYATTACK、BODYBALANCE、BODYCOMBAT、LES MILLS GRITのライセンスを所持
THE ONE 2024:今年はさらに規模を拡大して開催決定!
Les Millsインストラクターであること。
それは、クラスを通してメンバーにインスピレーションを与え、フィットネスを好きになってもらうことで、「より健康的な世界を創造する」というLes Millsのバリューを体現することです。『THE ONE』は、そんな才能にあふれる素晴らしいインストラクターたちにスポットライトをあて、賞賛するためのステージです。皆さんのご応募をお待ちしています。