LMQ = インストラクターの評価システム
Les Millsでは、インストラクターがいつでも自身のスキルを確認できるよう、継続的な成長を目的としたLMQ(レズミルズクオリフィケーションズ)という評価システムを採用しています。
LMQでは、インストラクターが成長するために必要なものを明確にし、それらを反映した成長フォームを提供します。そして、自分の強みに基づいた成長プランをインストラクター自らが構築できるように設計されています。
この評価システムは、ピアノや空手などの習い事のように、成長するにしたがってレベルが上がっていく仕組みになっています。LMQのレベルやグレードは、インストラクターとしての成熟度を表すものです。
インストラクターが長期的に満員のクラスを教え続けること、それがLMQのゴールです。
なぜLMQが必要なのか?
Les Mills Internationalによる『Global Fitness Trend Report 2021』の調査では、日本のフィットネス人口の69%が「(フィットネスの)初心者」であるという結果が出ています。また、初心者がグループフィットネスのクラスに求めるものの中で、最も優先順位の高かったものは「インストラクターのクオリティ(質)」であり、さらに優れたインストラクターがいることによって、会員紹介に結び付く可能性は2.5倍に高まると報告されています。
この結果が示している通り、インストラクターの質はクラブビジネスを成功へと導く大きな要因となります。
インストラクタージャーニーに欠かせないLMQ
5つのキーエレメントごとにグレード(1~3)が付き、その総合評価によりレベル(1~10)が付与されます。本認定合格/ライセンス取得の時点でレベルは付与されますが、その後いつでも希望に応じてインストラクターはクラススキルの評価を受けることができます。日々クラスをこなして経験を積みつつ、その時点での自分を客観的に見ることができるのです。
定期的にLMQを受けることにより、自分のクラススキルの現在地を知ることができ、それまでの成長を実感することもでき、さらなる成長への目標を設定しやすくなります。LMQを経験することで、より自信を持ってクラスを教えることが可能になります。
経験豊富なインストラクターは、IMT(イニシャルモジュールトレーニング)がジャーニーのスタートに過ぎないことを知っています。実際の現場に出てからが本当の意味での成長の始まりなのです。
LMQは、成長をサポートする最高のツールです。定期的にLMQレベル認定ビデオを提出し、ご自身の強み、クラススキルの現在地、これまでの成長を実感しましょう。さらなる成長への目標が明確になり、より自信をもってクラスを教えることができるはずです。
日々素晴らしいクラスを提供し、
個性豊かなジャーニーを歩むインストラクターの皆さんに、
ぜひLMQにチャレンジすることをお勧めします。
伊藤 慎
Les Mills Japanトレーナー
「自分はどのレベルにいるのか?」「自分の強みは何なのか?」を知ることができ、自分自身で目標を設定することができます。そうすることで常に自分自身をアップデートし続け、それがモチベーションにつながります。ぜひこの機会に自分自身と向き合ってみませんか?
丸橋 冬弥
Les Mills Japanトレーナー
LMQを受けたことによる一番のメリットは、今までのアセスメントでは触れることのなかった範囲までの評価をしてもらえたことです。その結果オーバーコーチングになっていたことに気づけたので、より音楽を楽しんでもらうためには何を削減すべきなのかを考えることができました!自分のクラスを見直すいい機会になったと思います!!
インストラクターの
メリット
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現在地の確認
レベルやグレードはインストラクターのクラススキルを示すものであり、自身の現在地を知ることで次の目標が明確になり、さらなる成長が可能になります。
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クラスに活かす
自身の強みを知ることで、さらに伸ばすべき点やフォーカスすべき点がクリアになります。つまりはクラスの質が向上することを意味しています。
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さらなる自己PR
レベルやグレード、強みが明確になることで、自分のことをクラブにアピールでき、クラスを持つチャンスにもつながります。
クラブのメリット
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クラスの質
クラスの質が向上することで質の高いインストラクターの雇用が可能となり、さらにクラブメンバーの満足度も上がります。
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インストラクターの
成長意欲インストラクターのモチベーションが高まことで、離職率の低下が期待できます。
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タイムスケジュールの作成
インストラクター個々の強みを知ることで、どの曜日のどの時間帯に誰を配置するかなど、タイムスケジュールの戦略的作成を可能にします。
LMQの評価方法
LMQは、必要事項を満たしているかどうかの単純なチェックではなく、インストラクターの強みと成長の機会に焦点を当てています。
LMQは、5つのキーエレメント(コリオグラフィー、テクニック、コーチング、コネクション、パフォーマンス)におけるインストラクターの強みを測定するものです。インストラクターは、5キーエレメントそれぞれの評価を受け、その総合評価よってレベルを付与されます。まず注目すべき点はグレードであり、インストラクターがそれぞれの5キーエレメントでより高いグレードを獲得すると、それに比例してレベルも上がっていきます。LMQレベル認定毎に、Les Millsからインストラクターへ認定証を発行します。
グレードの組み合わせによるレベル一覧表
インストラクターの強みはそれぞれ異なります。例えばコネクションが高ければ、仮にテクニックが低くてもクラスは満員になることもあります。LMQでは、そういった「強み」を高めながら、他のキーエレメントも向上させることができる仕組みになっており、インストラクターは継続的に成長を実感することができるのです。
田村 真紀
Les Mills Japanトレーナー
LMQを受けることで、自分が伸ばすべきところが明確になりました!!特に長いことレッスンをやっていると、プログラムに関係なく自分のスタイルが出来上がってしまうので、こういう機会は成長につながり、いいと思います!
インストラクターの声
「長くグループレッスンの指導をしてきて、評価してもらう機会もなくなっていたので、自分の状態を知りたいと、すぐにエントリーしました。」
2022年6月に導入されたLMQを受けるべく、いち早くレベル認定ビデオを提出し、日本のインストラクターとして最高のレベル7(記事掲載時点)を獲得したLes Millsインストラクター、古岡綾子さんにインタビューを行いました。
世界初のレベル10獲得!
LMQの正式ロンチを前に、ひと足先にトレーナーのレベル認定を実施した結果、谷顕真トレーナーが世界初となる最高レベル、レベル10をLES MILLS GRITで獲得しました。
そんな谷トレーナーに、クラスへの取り組み方やLMQについて話を聞きました。
以下プログラムの本認定およびタッチポイントビデオはLMQでのレベル認定がされます。
プログラム毎に、前年のタッチポイントを2ポイントクリアしていれば、次の年にLMQレベル認定を1回無償で受けることができます。
※無料でのLMQレベル認定はタッチポイントに換算されません。
タッチポイントの付与を希望される場合など、上記に該当しないLMQは有償となります。
LMQレベル認定ビデオの提出方法
LMQは、ライセンス維持のための必須項目ではありません。これは、インストラクターとしてのスキルを伸ばし続けるための自己啓発ツールです。
LMQレベル認定ビデオの提出に期限はありません。時間をかけてフィードバックを見直し、学んだことを活かしてください。自分が成長したと感じ、ステップアップの準備ができたのなら、それがビデオを提出する時です。
※LMQレベル認定ビデオの撮影は、Les Millsと契約のある施設でのみ可能となります。公民館やレンタルスタジオを利用することはできません。必ず、所属クラブやクラスを受け持っている施設などで撮影を実施するようお願いいたします。
土居 希実子
Les Mills Japanトレーナー
今の自分に満足していますか?LMQは、Les Millsインストラクターとして成長し続けられるサポートシステムです!クラスを満員にするために、リピータを増やすために!今の自分の強みと伸び代を発見し、高めていく。階段を上るように一歩ずつ自分の成長を応援しましょう!
山根 敦史
Les Mills Japanトレーナー
Les Millsインストラクターとして、自分自身の強みを知ることができたり、今後どこを伸ばしていきたいか、そのために何をすべきか、どういったところにチャレンジをしていきたいかなど、自分自身と向き合う時間を作ることができます。自分と向き合う、客観視することには勇気がいりますが、だからこそ見えてくるものや発見がたくさんあると思います。世界中のインストラクターに大きな気づきを与えてくれるLMQ、これから続いていくインストラクター人生の中での気づきとして、ぜひ活用してみてください。
よくある質問
LMQは公平な評価システムなのでしょうか?
評価に携わるトレーナーおよびアセッサーは、皆が多様性に関するトレーニングを受けています。つまり、評価をするうえで不要な無意識の偏見を取り除く研修を済ませています。また、評価結果に差が出ないようチーム内でのすり合わせも徹底しています。
評価結果によっては、ライセンスを失うこともありますか?
認定インストラクターとしてライセンス保持条件を満たしていれば、LMQの結果がどうであれライセンスを失うことはありません。もちろん、自分の強みを知るため、そして継続的な成長のため、LMQは何度でも受けることができます。
ライセンス保持/レベル維持条件:
・3か月ごとに配信されるデジタルミュージックキットの購入
・毎年1月1日から12月31日の間に2回のタッチポイント達成
トレーナー/アセッサー/プレゼンター(TAP)チームに入るためには、どのくらいのレベルが必要なのでしょうか?
TAPチームはトレーナー、アセッサー、プレゼンターから成り、これに必要な要素は必ずしもLMQレベルなどのクラススキルだけではないため、採用については別のプロセスも含まれます。
【参考】Les Mills JapanのTAPチームメンバーは、平均でLMQレベル7となっています。
なぜコリオグラフィーにはグレード3がないのですか?
どんなプレゼンターでも振り付けを間違えてしまうことはあります。それを考慮し、コリオグラフィーのグレードは2つしか設けていません。素晴らしいワークアウトは、5つのキーエレメントすべてを組み合わせることで生まれます。
レベルやグレードを上げるためには何をすればいいですか?
例えばアドバンストレーニングに参加するなどして、自分の強みを伸ばし、キーエレメントの向上に務めるのもいいでしょう。
なぜレベル6Aと6Bがあるのですか?
LMQのレベルは、5キーエレメントのグレードの組み合わせで決定します。各レベルには複数のパターンがあり、5つのキーエレメントがほぼ同じレベルで向上する人もいれば、1〜2つで特出した強みを発揮する人もいます。つまり、レベル6Aと6Bは非常に近い成長段階にあるため同じレベルの中に含まれているのです。
レベルを維持するためには継続的なビデオの提出が必要でしょうか?
レベルを維持するためにLMQレベル認定ビデオを提出し続ける必要はありませんが、レベルを維持するためには毎年のタッチポイントをクリアし、認定インストラクターであり続けなくてはなりません。もちろん、レベルやグレードを上げるためにはLMQを受ける必要があります。
ライセンス保持/レベル維持条件:
・3か月ごとに配信されるデジタルミュージックキットの購入
・毎年1月1日から12月31日の間に2回のタッチポイント達成
レベルが下がることはありますか?
レベル 6Bまでの認定インストラクターは、仮に5キーエレメントで以前より低いグレードをつけられても、前回より低いレベルを付与されることはありません。しかしながら、レベル7から10では、LMQレベル認定ビデオが提出されるたびにすべてのワークアウトスキルが評価され、そのつど新たなレベルが付与されます。
プログラム毎にレベルが異なることはありますか?
プログラムに関係なく、インストラクターとしての強みが似ていても不思議ではありません。しかしながら、5キーエレメントにおける評価基準はプログラムによって多少異なるため、評価が違う可能性は十分にあります。